| エゴノキの実とエゴヒゲナガゾウムシ 2006/07/04(その1) | | エゴノキの緑白色の実が目立つようになってきた(写真上)。実のつき方は木によってずいぶんと差があるが、もっとも実の数が多いエゴノキを選んで撮影してみた。
そして、林床をくまなく見ていくと、去年あるいは一昨年にエゴノキから落ちた種子がころがっている。 茶色したラクビーボール型の種子を一粒一粒ずつ拾っては、さらに細かく見てみる。そして、選び抜いた種子を慎重に割り開いてみると、
(写真中)/エゴヒガナガゾウムシのオスの蛹、や
(写真下)/そのメスの新成虫(羽化直後)が見つかる。
このエゴヒゲナガゾウムシたちが、エゴノキの実へと飛来してくるのはもうじきのことで、例年7月の半ばから末にかけてが成虫の活動シーズンとなる。
エゴヒゲナガゾウムシの蛹や新成虫が入っている種子を見分けるポイントを知りたい方は、拙著「珍虫の愛虫記」(北宋社)をご覧いただきたい。 またエゴヒゲナガゾウムシの生活史については、来年出版予定の本でも掲載する予定でいる。 | |