| 訂正/不思議なミイラの正体とは!? 2006/07/03 | | まず、今年の2月23日にアップした「ミイラの正体」の一部分をここにコピーしてみる。
「以前からこの奇妙な物体が、ハナアブ科の幼虫のミイラであることには気付いていた(写真上)。」
コピーにあるように写真上のミイラの正体を、私はハナアブ科の幼虫と断定したのである。 しかしこれは誤りであることが先日、九州は大分県の方から御指摘いただき判明したのでここに訂正したい。
大分県内のオニグルミ上で撮影された一枚の貴重な写真(写真下)は、このミイラの正体をあまりにも明確に語っており、これを見て私はびっくり仰天したのであった!
なんと、なんと!!ハナアブ幼虫の呼吸突起とばかり思い込んでいた部分は、スズメガ類幼虫のお尻の突起の一部であったのだ。 そして、あらためて尾脚の形態を見れば、それはあきらかにレピ(鱗翅類)のものであることもわかる。 スズメガ幼虫の体がミイラ化して萎縮したあとも、お尻の突起部分はほとんど縮むことなく、生きていたときの長さを保っているのではないだろうか。私が見つけたミイラの突起は、長い冬を経過するうちには、自然と折れてしまったのかもしれない。あるいは別の理由があるのだろうか? 今回、大分県でスズメガ幼虫のミイラ写真を撮影し、ご教示いただいた私の大先輩に、あらためてお礼を申し上げます。
![新開 孝](sighn_ss.gif) | |