| 毛虫が葉っぱの上で見つかった。すぐリンゴコブガの幼虫とわかったが、実物を見るのは初めてのことで、かなり驚いた。
大きく反り上げたような突起は、いかにも幼虫のおしりに見えるのだが、じつはそうではない。 このサソリの尻尾のごときは、幼虫がこれまでに脱皮しては脱いだ、自分の頭の抜け殻なのである。その抜け殻を自分の頭上に乗せているわけだ。したがって一番突端の殻は一番若いときの頭だから、一番サイズも小さい(写真上)。 抜け殻の積み重ねの一番下に毛束に隠れるようにして、本物の頭が少し見えている(写真下)。
頭の抜け殻は全部で10個も並んでいる。ということは、これまでにこの幼虫は脱皮を10回も繰り返してきたわけだ。つまり現時点での令数は11令ということになる。 ただし図鑑を見るとリンゴコブガ幼虫は7回脱皮して(つまり抜け殻の 装飾は7個となる)、終令は8令とある。
(EOS-5D 65ミリマクロ) | |