| 本日午後2時前ころ羽田空港へ戻り着いた。 日向、宮崎県から雨の中を帰京したわけだが、今回は予想を上回る好印象を抱いて家路に着いたのであった。
折しも宮崎空港で買い求めた本は、梅原猛氏の「天皇家のふるさと日向をゆく」(新潮社)であった。奥付を開けば、本書は昨年の夏に出版されたばかり。帰路の飛行機、電車の中でむさぼるように読み耽ってしまったのは言うまでもない。
もう何年も前から、移住するなら宮崎、日向!私は心にそうと決めていた。それよりもう少し遡れば、新潟や鳥取、和歌山などにも心動いた時期があったのだが、私の郷里、伊予の国とは海を挟んでいるものの、その郷里のお隣である日向には自然と気持ちが傾いていったのであった。
まさにこの日向は、照葉樹林のしかも非常に濃い深い森に恵まれている。そして南北に長い海岸線は、それはすでに内海でなく太平洋という外洋に面していることもあらためて知ったのであった。
焼酎、黒霧島に地鶏の炭火焼を頬張りながら聞かせてもらった話では、「ええとこやがなあ、宮崎は。台風の強風と雨だけは凄いんぜ。それだけはあんたなあ、覚悟しちょきなよ。ほんでからに、それ以外はまあ、ほんに住み易いとこぜえー!」
日向訛りはまだうまく表現できないが、しかしこの日向訛りは耳に優しいしゃべり言葉で、どこへ行ってものどかな気分になれる。だから、例えば日向言葉で恐喝しようとしても、なんだか迫力に欠けるだろうなあ、と余計なことを思うのであった。
(写真は全て、昨日訪れた綾町の森と渓谷/OLYMPUS E300 8ミリ魚眼)
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