| アオスジアゲハ越冬蛹内に寄生するものとは 2006/02/16 | | アオスジアゲハの越冬蛹は、うちの台所の窓を開ければそこに植わっている小さなクスノキに数匹着いていることは何度も紹介してきた。
その蛹のうちこれまでは綺麗な緑色をしていたにも関わらず、一週間程前から黒点が現れてきたものがあった(写真上)。 この黒点は体の反対側にも一個あって、2カ所にも出現したのである。それで今日は思い切って、この蛹を解剖してみた。
するとアオスジアゲハ蛹の体内にはすでに寄生バエのウジ虫が2匹、育っていたのある(写真下)。 2匹のうち1匹はまだ未熟のようであったが、写真にある幼虫のほうは、すでに成熟している様子に見受けた。 また蛹の体表面から透けて見えていた黒点は、解剖して内側からその正体を実体顕微鏡で覗いてみると、なにやら形のはっきりしない物体であった。ピンセットで押してみると丸く縮まっていた黒点は、不規則な形へと展開したのである。 黒点の正体は、もしかしたら2匹の寄生ウジ虫の排泄物が凝縮したものではないか、そんな想像をしてみた。
(Canon EOS5D マクロ65ミリ )
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