| 木枯らし吹く寒い一日となったが、日射しはあって青空が綺麗だ。 しかし本日は原稿書きの仕事があり、外出は午前中に子供の小学校に行っただけとなった。体育館では子供たちの図画工作の展覧会が催されていた。小学校は歩いて5分程度の距離だが、帰り道は中里の雑木林を歩いて帰った。 相変わらずエサキモンキツノカメムシの姿が多い。気温が低いので歩いているものは少なく、中には数十匹が葉うらに身を寄せ合っていたりする。 そうした中、元気に徘徊していたのがキバラケンモンの幼虫であった。 蛹で冬越しだから、その蛹化場所を探し歩いていたと思われる。本種はサクラにつくようだが、他にも食樹があるのかもしれない。
『デジタルカメラ迷走街道を行く/その2』
デジタルカメラを使い始めてから、撮影が雑になりがちな事が多いことに気付く。デスクトップのモニターの大画面でチェックして冷や汗をかきながらも、また同じ過ちを繰り返してしまう。 どうやら撮影直後にカメラのモニターで画像チェクできることで、かつてフィルム時代に培ってきた緊張感、集中力を欠いた撮影態度にいつのまにか陥っているようだ。 フィルム撮影の頃は、被写体を前にして写真の出来上がりのイメージというものがもっと仔細に描かれていたように思う。そのあらかじめ描かれる脳内画像がこのところラフになっているようだ。ヒドいときにはその脳内画像すら省略して、いきなりモニターに浮かび上がる撮影結果にすがることも多い。 これまでの、フィルムならこうして撮影すればこういう写真になる、という脳内回路がいまだに強く生き残っているようだ。もういいかげんデジタルカメラを使いこなしていいはずなのだが、、、。
デジタル写真が印刷物に製版されてはじめて、その画質や写真の良さが評価できるのではないか。そう思うのも私の場合、印刷物という本作りがもっとも比重の大きい仕事と捉えているからに他ならない。 だからパソコンのモニター画面でいくら上質の画像が描かれたところで、それは納得のいく、あるいは安心のできる撮影結果とはすぐには言い難いものがある。モニターの写真には実体感がない。いやそれは写真そのものではないはずだ。
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