| 春日大社のヒメクダマキモドキ 2005/12/02(その1) | | 一昨日の11/30から本日午前中まで滞在していた奈良では、春日大社の森をひたすら歩いてみた。文化遺産の宝庫を目前にして、観光しないのも勿体ない気がするが、そういう時間的な猶予はまったくないので仕方ない。 気温も13度と低く、さすがに活動する昆虫の姿は少ない。はねがボロボロになったメスグロヒョウモンの♀が、地面すれすれを弱々しく飛んでいた。 春日大社の参道を歩いていると、石畳の上に落ちていたヒメクダマキモドキ♀の死骸を見つけた(写真上)。さらに数メートル先で、今度は♂の新鮮な死骸が見つかり(写真下)、この偶然には少し驚いた。 ヒメクダマキモドキは別名ヒロバネツユムシとも呼ばれることがある。その名のごとく、東京近辺でもよく見かけるサトクダマキモドキを一回り小さくしたような、小柄なツユムシ類である。♀のなぎなたのような長い産卵管が特徴的だ。 本種は三重県以西から四国、九州、沖縄、そして台湾まで分布するようだ。私が調べた図鑑はもう古いので、最近の分布に関する知見は知らない。
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