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ツユクサ 2008/07/05
 ツユクサは朝に咲く。
 そして昼も過ぎると、花は閉じてしまう。

 じつはそのことを知ったのは20数年前の事。植物に詳しい方や普段から草花をよく見ている方からすれば、当たり前のことなのだろうが、当時のぼくは意外な発見と感じた。
 どこにでも生えていて、どこへ行っても見かける草花でも、知らない事のほうが多いのだろう。

 玄関脇のササには、今朝もゴイシシジミが来ていた。

(写真/E-520  50ミリマクロ)

 先日、昆虫写真家の先輩、Fさんに用事があって電話した。

 用件を済ませてから互いの近況の話となり、ぼくはそれとなく今、行き詰まっている撮影についての話題に入った。Fさんは、ぼくが知りたかった撮影の段取りを快く教えてくれた。聞いてみるとなる程なあ、と思えるがそのテクニックを得るにはずいぶんと時間や手間暇が掛かっているはずだ。聞いたのがぼくだから教えてくれたのかもしれないが、さすが先輩の余裕だなあ、と感じたしだい。新開 孝

燈台下暗し 2008/07/04(その1)
 夕方、犬の散歩から戻って庭の水まきなどしていた。
 玄関脇の植え込みにも丹念に水まきしていると、シジミチョウが飛び出てきた。飛び方からしてヤマトシジミやツバメシジミでもなく、ましてやウラナミシジミでもない。   
 
 目の前に飛び出してきたのは、ゴイシシジミだった(写真上)。
 遠くまで飛び去ることなく、狭い範囲をゆったりと飛び交う。それもそのはず、庭の一角に植えられたササの葉裏には、ササコナフキツノアブラムシがびっしり(写真中)。

 ゴイシシジミは、このアブラムシの甘露を餌として吸う(写真下)。
 このあと産卵行動も見られた。つまり写真の個体はメスだったのだ。

 そう言えば思い出す。去年、この場所ではセグロベニトゲアシガを撮影している。本種の幼虫もササコナフキツノアブラムシを餌とする変わった習性の蛾だ。そのときには、まさかすぐ傍にアブラムシが発生しているとは気付かなかった。ゴイシシジミにしても、去年は死骸を一匹見つけただけ。
 
 (写真/E-3  50ミリマクロ、内蔵ストロボ使用)

新開 孝

愛宕山とは 2008/07/04(その2)
 「愛宕山」という名称は全国に数知れず多い。
 例えば、かつてぼくが頻繁に訪れていたキバネツノトンボの濃い産地も、「愛宕山公園」だった。そこは群馬県の水上。想い出多いフィールドだ。ヤマビルも多かった!!

 さて今日は宮崎県北部で最大の町、延岡市に出向いてみた。

 延岡は数年前の竜巻の被害などでも有名になったが、この町には標高251メートルの愛宕山がある。ここの頂上には放送局やNTTなどのアンテナ設備がひしめいている(写真上)。今日の目的は「赤いカメムシ」の探索だった。しかし、とりあえず愛宕山とはどういう環境か、それを見ておく必要がある。まずは頂上へと登ってみた。

 頂上には奥の院と呼ばれる、神社があった(写真中)。詳しいことはわからないが、ここへお参りする人も多いようだ。そして気になったのがこの物干(写真下)。ワイヤーハンガーとともに、枝又がくくりつけてある。これは単に引っ掛け棒なのだろうが、一体何を干すためなのか?おそらく作った方が楽しんでいたのであろうとも想像できる。なんのためか、などとは野暮な質問かもしれない。

 さて、目的の虫は見つかるのか?まああせらず、歩くしかない。

(E-330  14-54ミリズーム)新開 孝

赤いカメムシに会う 2008/07/04(その3)
 ぼくが宮崎に、そして九州に引っ越した理由は一言では説明できない。

 これまでにもずいぶんと質問を受けてきたが、そのたびに答えてきたことは、そのときどきで、微妙に違ってきたように思う。ほんとうに全部を最初から説明して語ると、それはもう一冊の本にでもなってしまいそうだ。

 赤いカメムシ、ベニツチカメムシを撮影してみたい、そう思ったのはもう10年も前のこと。東京に暮らしていると、ベニツチカメムシははるか遠い存在だった。その東京暮らしは25年間も続いた。

 さて、宮崎県延岡市の愛宕山ではベニツチカメムシが確かに生息していることだけは、地元の方のブログを拝見してきてわかっていた。だが、問題は具体的にどの場所でどのように繁殖しているのか?それを知らない限り、当たり前だが生態の場面を撮影することはできない。

 そこで今日は宮崎県内の最も有力な情報源のある、愛宕山を訪れてみた。うちからは車で約2時間半。同じ県内とはいえ、南北に遠く離れた町だ。

 初めて訪れた愛宕山を右往左往するうちに、直感的にここが怪しいと感じた山道があった。そしてやはりいたのである、赤いカメムシが。
 落ち葉の上に点々と見つかる赤いカメムシが(写真上)。ほとんどが4令幼虫たちだ。

 このベニツチカメムシたちの生活をしっかりと観察し、撮影したい。それが九州へ、そして宮崎にやって来た理由の一つだと言っても、間違いは無いだろうと思う。

 なかなか見つからなかったメスの成虫も、帰り際になってようやく姿を現してくれた(写真下)。

 

(写真/E-520   35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

※ 新開への連絡は、yamakamasu@shinaki.info  まで。

(訂正)当初、「3令幼虫」としていましたが、「4令」ではないかとの御指摘をいただき調べてみると、やはり「4令」でした。訂正致します。
新開 孝

近所の田んぼ 2008/07/04
 一昨日、犬の散歩がてらコガタノゲンゴロウを採集してみた。田んぼ(写真上)を覗き込むと、稲の若苗の合間をスイー、スイーと泳ぐ姿があった。去年は手掴かみで採ったが、今回は柄の短い網を用意していた。3匹見つけて捕獲に成功したのは2匹。どちらもメスだった(写真中)。

 この時期の田んぼでコガタノゲンゴロウが繁殖するのかどうか知らない。むしろ分布拡大時の移動個体ではないだろうか?と思えたりする。よくわからないが、ともかくコガタノゲンゴロウはカッコいい。文字通りゲンゴロウよりか一回り小さいが、姿形はゲンゴロウとほとんど一緒。それでも昆虫のなかでは大きいほうだ。。

 捕らえたはいいが、さて撮影の段取りは?
 ひとまず水草を入れた小さな水槽で待機願うことにした。

 ところが。今朝になっていない!!2匹とも。
 それもそのはず、蓋がとれて地面に落ちている。水槽は家の外に置いておいたのだが、昨夜最後に確認したのが午後8時ころ。そのときは蓋もしっかり閉じていた。
 コガタノゲンゴロウが中から押し開けることは、足掛かりもないことで無理なはず。で、ふと足下を見ると餌の煮干しをくくりつけておいた細い針金が落ちていた。煮干しは消えている。これはどうやら外部から何者かが、煮干しを狙ったという可能性も高い。もっとも何らかのはずみで蓋がとれ、コガタノゲンゴロウが逃げたあとで、地面に落ちた煮干しをさらっていたものがいた、という推理も成り立つ。いづれにせよ、屋外に置くならもっと厳重なガードをしておくべきだったろう。

 ヒメボタルが多数生息している杉林の一角で枝の下刈りがされていた。谷津田の奥につながる細道は昼間でも薄暗かったが、これで明るくなり風通しも良くなった(写真下)。植林の杉は手入れされず放棄状態のままの林も多い。これは何とかならんものかと思う。

(写真/リコー Caplio GX100/撮影は一昨日)

 新開 孝

オオムラサキの南限地 2008/07/03
 ぼくの住む三股町やそのお隣の都城市に、オオムラサキは生息していない。
ところが少し北上して小林市まで足を伸ばせば、そこがオオムラサキ分布の南限地となっている。ある意味ではたいへん興味深い生息地だ。

 前には自分ひとりの力で探してみよう、などとたいそうな決意を書いたが、やはりここは地元の方達が長い時間を掛けて積み重ねてきた情報に頼るのが賢明だと、すぐにも思い直した。自ら探し出すこと自体にも意義があるが、むしろ今の自分が為すべきことはそのことより別にある。いまさら何を若者ぶっておるのか、と頭を冷やした。

 さて、小林市の山奥に案内していただいたのであるが、ほんとうに谷深い環境だ。渓流に沿って林道はどこまでも延々に続くかのようだ。川沿いにエノキもあり、そしてこの辺りでの樹液はほとんどがハルニレかクリ。クヌギも多いが大きい木はほとんど見かけない。大きなのはコナラだが数は少ない。

 ちょうどイシガケチョウの最盛期で、あちこちで飛翔したり訪花する姿が多く目につく。アオスジアゲハの吸水集団も久しぶりに見る。ミヤマカラスアゲハの夏型オスも吸水していた。サカハチチョウの夏型もピカピカ。

 結局、オオムラサキの雄姿を見ることはできなかったが、ある小さな小学校の校庭の片隅にあるエノキで、蛹の羽化殻を見つけた。ぼくはこれでずいぶんと満足できた。ここの学校は全児童数が13人ということだ。ちょうどお昼休みで運動場に出て来たお友達とお話もできた。

 運動場には樹齢135年という大きくて立派なイチョウの木がある。その樹のすぐそばに噴水があって、噴水の池にはイモリがたくさん泳いでいた。なんとも素敵な場所だなあ、と眺めているとイチョウの幹にはこの池で育ったヤブヤンマの羽化殻がいっぱいくっついていた。

 他にもここの小さな校庭ではいろんな発見があったが、そちらは今日案内していただいた方の ブログ を見ていただければ、と思う。

(写真/E-3  8ミリ魚眼)新開 孝

緊急避難! 2008/07/02(その1)
 デジタルカメラに移行してまだ4〜5年。すでに銀塩フィルムを使うことは皆無となってしまった。

 それでもポジフィルム写真のストックは、過去15年間に撮り貯めたものだからかなりの量になる。その保管方法は4×5版(しのごばん)のフィルム箱に納め、それをスチールキャビネットに整理している(写真上)。ところが先日、4×5版の箱にカビが発生していることに気付いた。去年の今頃にも一部の箱で発生したが、今回はほとんどの箱にカビがきていた。東京では経験が無いことでさすが南国宮崎!と感心している場合ではない。去年のうちに対策を講じておくべきだった。

 ポジ写真そのものは大丈夫なので、ともかく4×5版箱から全ての写真スリーブを抜き出し、一時避難させる作業がこのところ連日続いている。量があるし分類別に抜き出しておかないと後で厄介だ(写真下)。したがって、毎日空いた時間を小刻みに使いながらの作業。たいへん効率が悪い。本来、こうした作業は冬にすべきことだが仕方が無い。

 4×5版箱は、無事だった空き箱も含めて全て廃棄処分。スチールキャビネットは空にしてから消毒し、後で送風ファンを設置するつもりでいる。24時間、微量ながらもキャビネット内に通風することで、乾燥を維持しようと考えている。

 さて、デジタル写真の保管方法もHDDに頼っているだけで、たいへん危うい状況。こちらのバックアップ体制も早く何とかしなければならない。

(写真/Caplio GX100)
新開 孝

夜の樹液 2008/07/02(その2)
 昨日、紹介したスミナガシの来ていたクヌギ樹液。これまで連日の雨続きで夜の観察はさぼっていたが、ようやく昨夜になって覗いてみた。

 2箇所の樹液のうち、一方はフクラスズメが折り重なるようにしてたかっており、それもたいへん不気味な光景だ(写真上)。これだけ重なっていて、上の方の個体は樹液を吸えているのだろうか?と不思議に思える。
 フクラスズメはうちの家屋で冬越しするものや昼間ねぐらとして、あちこちの隙間に隠れている姿をよく見かける。そういうことだから、フクラスズメはコウモリ類の餌食にもよくなるそうだ。

 もう一方の樹液では、カブトムシのオスがずいぶんと威張っていた(写真下)。カブトムシはだいぶ前から出ていたと思うが、うちの林で確認できたのは昨夜が初めて。画面左のフクラスズメのうち、下の個体は鱗粉もほとんど剥げ落ち、凄まじい姿となっている。でもちゃんと樹液にありついているから、見かけよりか元気なんだろう。

 カブトムシのすぐ下のは、ウンモンクチバであろうか?

(写真/E-520  シグマ105ミリマクロ+FL-36R)新開 孝

モンウスギヌカギバ 2008/07/02(その3)
 綺麗な蛾が、仕事部屋の灯りにやって来た。

 翅の紋様は、ロールシャッハ・テストの図形みたいだ。それにしても惹き込まれるような美しさだ。うっとり眺めているだけで幸せになれそうだ(写真上)。

 窓ガラスの反対側には、紋様を誇っていた素顔が見えた(写真中)。触角もうまく隠していたわけだ。すると美しいと思わせた紋様とは、じつは鳥の糞への擬態であったのだろうか?

 紋様の一部を拡大アップしてみると、紋様を彩っているのは鱗粉だけではなく、びっしりと生えた毛も大きく関わっていることがわかる。毛のおかげで紋様に立体感が増すようだ。

(写真上、中/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
(写真下/E-3    35ミリマクロ+2倍テレコン)

 本日、午後6時10分からのNHKニュース、WAVE宮崎の中で新開の三股町での仕事の様子などが放送されました。8時45分ころにももう一度放送されました。先日の告知では3日となっていましたが、これは連絡の行き違いでした。たいへん申し訳ありません。


新開 孝

墨流し 2008/07/01
 先週の日曜日、子供の友だち二人が遊びに来た。二人とも小学三年生。
来るなり庭にいた私のところへ駆けつけて、「クワガタ、いますか!?」ときた。

 手の届く一番にぎわっていたクヌギの樹液は、このところパタリと止まってしまい、虫は何も来ていない。「この間までここの樹液には来てたんだけどね、、、」と二人を前にしてクヌギを眺めてみた。するとほのかに足下から発酵臭が漂ってきた。

 「あ!ここのクヌギの根元をちょっと探してごらん。」

 さっそく土を掘りだした二人はすぐに「あ!!いた。クワガタムシがいた!オスもメスも。ほんとにいました!!」と偉く興奮していた。

 「どれどれ。おお!ヒラタクワガタだよ。カッコいいね。」

 つまり樹液の出場所が根際の少し下に変わっていたのだ。ほんの少し土をどけると、2箇所で白濁した樹液が滲み出していた。ブブッと音を立ててときおり白い泡が吹き出す。

 そこで昨日の肉体労働が必要となったわけだ。樹液にいろんな虫が来れるよう、そして撮影もうまくできるようにと、クヌギの根回りを約45センチの深さまで掘り下げたのである。カメラの三脚、そして僕自身が座り込めるスペースも含めて土方工事を急ピッチで行なった。汗をかくと気持ちが良い。
 その結果、すぐにもオオスズメバチ数匹が通うようになり、カナブンも次々とやって来るようになった。

 今日は蝶ではアカタテハ、ルリタテハ(写真上)、スミナガシ(写真下)、クロコノマチョウ、クロヒカゲなどがやって来た。
 それにしても「墨流し」とは粋な名前をもらったものだ。実際、スミナガシの翅の模様は光りの当たり具合で怪しい光沢を放つ。一方で「アカ」や「ルリ」とはいかにも安直な名前で気の毒になる。
 スミナガシはまだ羽化して間もない新鮮な個体。春型の子供で夏一番の成虫だろう。翅をはばたかせ、スズメバチを追っ払っていた。


 (写真/E-520  シグマ105ミリマクロ+FL-36R)
 新開 孝

霧島山 2008/06/30(その3)
 今日は夏日となった。
 久しぶりに青空を見る。そして霧島山の山容も姿を現した。
 清々しい一日だったが、しかし霧島山の山頂部に掛かる雲だけは一日中、とれることがなかった。それにしても雲が良い表情をしている。思わず雲の写真を撮ってみた。

 今日はクヌギの樹液に来る虫のビデオ撮影の仕事に専念した。この準備にはかなりの肉体労働が必要だった。汗だくになって準備を整え、虫の飛来を待つ。まあ、うちの林だから時間のロスは最小限で済む。
 去年はコナラ限定の樹液を撮影したが、今年はまた違う。一方室内でも撮影予定の虫が待っている。そちらも気に掛けながら、さらにもう一つ厄介な作業も少しづつ並行して進めている。休憩時間は昼食時の15分程度しかない。

 今日などは、どこかフィールドに出掛けたい気持ちもあったが、仕事はそういう楽しいことばかりとも限らない。地味な作業の方が多い。

(写真/E-3  14-54ミリズーム)新開 孝

ヤマトツツベッコウ幼虫の猛烈な成長 2008/06/30(その2)
 写真上が、午前8時42分。
 写真中は、午後1時44分。
 写真下は、午後6時11分。

 写真のようにヤマトツツベッコウ幼虫は、ヤマトコマチグモ(ヤマトコマチグモという断定は止めておこう。以後、フクログモ科の一種としておく)のメスをバリバリと食べ進み、もうじきクモの体を全て食べ尽くしてしまいそうだ。

 昨日までは、クモの体液を静かに吸血していたに過ぎなかったのだが、今朝になってクモがぐったりした。さすがに致命的な損傷を受けたのだろう。とその瞬間、寄生バチ幼虫の態度は一変したのであった。宿主のクモが死んだからには、その屍が新鮮なうちにと猛烈な食べっぷりだ。
 これまではクモの腹部に乗っかっていた幼虫が、立場が逆転して幼虫がクモを抱え込んでいる。

 ヤマトツツベッコウ幼虫は、このあと繭を紡ぐ。

(写真全て/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 かつてイワタツツベッコウの幼虫を初めて見つけたのは、カマキリモドキの生活史を調べていたときのことだった。新潟県胎内市の黒川村でフクログモ科の産室を120個ほど調べたことがあった。そのときにはカマキリモドキの幼虫を見つけることができず、がっかりした。しかし数匹のヤマトツツベッコウ幼虫を発見できてずいぶんと感激したものだ。

新開 孝

怪しい幼虫 2008/06/30(その2)
 うちの林の若いササでは、ヒサゴクサキリ幼虫が多く見られる(写真上)。
ササを食べて少しづつ成長しているようだ。しかし、普段は葉っぱにくるまれるようにして身を隠しているから、目立たない。

 写真下はツユムシ科の初令幼虫。初めて見る姿なのでよくわからない。ずいぶんと後ろ脚が長い。撮影したあと捕獲して飼育すれば良かったと、あとで後悔した。

 (写真/E-520 シグマ105ミリマクロ+FL36R)
新開 孝

スミナガシ幼虫、ふたたび 2008/06/29(その2)
 渓流沿いにあるヤマビワの木を見に行ってみた。車で5分ほどの場所。
 今日の午前中は雨が降ったり止んだりとはっきりしない天気だったが、午後からは晴れ間も出て来た。

 アワブキは小さな木だったが、終令幼虫(写真上)が4匹も狭い場所に固まっていた。そのうちの一匹は頭でっかち(写真下)。体色も茶色だが、この個体は脱皮したばかりなのだ。これから葉っぱをモリモリ食べて体も肥え、そして体色も緑色に変わっていくだろう。

(写真/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝
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