| 近所のドウダンツツジの生け垣でコウチスズメの幼虫を見つけた。 体の側面には派手な赤い紋様があって綺麗だ。
さてこの幼虫を今日発売の学研の『日本産幼虫図鑑』で調べてみた。 ところが同じ姿の写真が見当たらない。 まったく素人の方が絵合わせだけで調べようとすればこれはたいへん困るケースだろう。 じつはコウチスズメの幼虫の体色や紋様には個体変異がある。 スズメガ類の幼虫全体にその傾向が強いことをあらかじめ知っていれば、紋様のパターンや形態からだいたいの検討を付けることができる。 検討がつけば記載文中の変異の解説に納得でき、種名も判明する。もっとも幼虫の個体変異まで網羅して一冊の図鑑に載せることなど、膨大な種数を抱える蛾類では不可能なことである。
私も、本日の写真の色付きタイプ幼虫を見るのは初めてのことで、ちょっと驚いた。 しかし、コウチスズメの幼虫は近年、都市部のドウダンツツジの植え込みでよく見つかるようになっているそうだ。(学研『日本産幼虫図鑑』による)
(写真上/Canon EOS-5D EF15mm 使用)
(写真下/OLYMPUS E-300 マクロ50mm 使用) | |