| 昆虫撮影ツアー(その4)
イチモンジカメノコハムシがヤブムラサキの葉から今にも飛び立ちそうであった。その瞬間をとらえるべくファインダーを覗いているそばで、森上さんが何か話しかけてきた。と、そのはずみでせっかくのチャンスを逃してしまった。あーあ、と思うが自分の失敗を他人のせいにするのは良くない。良くないことだがツアーという場ではこういうことも起こりうることを肝に命じておくべきか。 まあ、しかし狭い範囲で6人もがめいめいに散らばり、数時間も気ままに過ごせるというのは、昆虫撮影、観察の醍醐味かもしれない。そして撮影しつつもカメラ機材のことやら、データ管理の話や、その場所にいない人の陰口など、さんざんおしゃべりも盛り上がるわけである。 | |