| 林の縁で見つけたオオカマキリ幼虫はすでに終令であった(写真上)。 やがて迎える脱皮はすなわち羽化となって成虫カマキリになる。 このオオカマキリだけでなく、 今年の昆虫カレンダー全般の進行は例年より駆け足気味である。 昨日と同じ時刻に林を歩いたのだが今日もヒグラシ幼虫に出会った(写真中)。 林内の歩道柵ロープを歩いているが、このロープにはすでに羽化殻が多数付いている。 地上に出た幼虫は一旦歩道柵に取り付くと、それ以上の高所へは移動できなくなる。 したがってロープ柵はセミの羽化観察にうってつけの場所とも言える。 そうこうするうちに遊歩道の地面からアブラゼミ幼虫が這い出してきた(写真下)。 この幼虫を撮影している最中にすぐ近くの穴からも幼虫の顔が見えているのに気付いた。
オオカマキリはやがて成虫となると、セミたちにとっては天敵という立場になる。 両者は今はまだ静かに成長過程にあるわけだが、 喰う喰われるという自然界の営みにそれぞれが身を投じていくわけだ。 もっともこれまで無事に成長してきただけでも極めて幸運な連中と言える。
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