menu前ページTOPページ次ページspace.gif

イボタガ幼虫(大分) 2004/05/29
大分市郊外の住宅地に隣接する林で、イボタガ幼虫を見つけた(5/23)。

幼虫の体には長い突起が数本生えており、いかにも奇怪な姿(写真上、矢印先は抜け殻)。

鞭のような突起は終令幼虫では無くなってしまい平凡な芋虫となる(写真下)が、体長は10センチもある。

幼虫がいた木はネミズモチ。
食樹は名前が示すようにイボタも好まれる。



イボタガは全国的に数が減っているようだ。
中里近辺でもイボタやネズミモチは多く生えているが、一度も幼虫を見たことが無い。

イボタガの成虫は桜の咲く頃、早春に一回だけ姿を現わす。
20数年も昔、私の実家(松山市)では門灯にイボタガが飛来し、そのときの標本は今でも手元に残っている。
しかし、近年は松山でもそうそうお目にかかれないようだ。

(成虫の写真は拙著『里山昆虫ガイドブック』の冒頭ページに掲載してある)

すでに一週間前の写真ではあるが、
大分版、昆虫ある記の最後をイボタガ幼虫に登場してもらった。

今頃、幼虫は早いものでは地中に潜り込んだかもしれない。
彼らは地中で蛹となり(繭は作らない)そのまま来年の春まで休眠するのである。

新開 孝

イラガの繭の中 2004/05/28
去年のバックナンバー11/27でイラガ繭の中のイラガセイボウ幼虫を紹介した。本日、久しぶりに覗いてみると幼虫はすでに蛹となっていた(写真上)。
眼が黒く色付いているのがわかる。

前回の写真では枝を手前にして撮影したので、中の様子が見えにくかった。
そこで今回は繭の裏側から切断した。





イラガセイボウの幼虫が蛹に変身したのは、今月に入って私が九州に行っている間(5月中旬)のことであろう。
出発間際にはまだ幼虫であった。

さて別のイラガ繭を開いてみると、こちらでは御本家「イラガ」が蛹となっていた(写真下)。

蛹の姿をよく見たいがため、繭から取り出してみたのだが、こちらもすでに眼が色付いている。

今頃のイラガ繭には、
こうして2種類の蛹が入っているのである。
これはなんとも奇妙だが面白くもある。

で、気になるその割合だが、ある場所で得た繭のうち9割近くがイラガセイボウの蛹、あるいは幼虫であった。
新開 孝

サツマシジミの蛹 2004/05/27(その2)
大分から持ち帰ったサツマシジミ幼虫3頭が、蛹化した。

保育社の蝶類生態図鑑によると、幼虫は木から地上に降りて、落ち葉で蛹化するものが圧倒的に多いそうだ。

現地でももちろん木の根元は入念に探査したのだが、蛹は見つからなかった。

今日の写真はサンゴジュの花柄で蛹化したものだが、これは飼育下という条件のためかもしれない。

しかし少し気になるのは、通常チョウの幼虫が蛹化する場合、はてしなく蛹化場所を求めて放浪するのであるが、3頭の幼虫はすんなりそのまま蛹化したとしか言い様が無いのである。

新開 孝

大分の里山 2004/05/27(その1)
5/23、24と滞在した大分県では短い時間ながら豊かな里山の自然を堪能できた。

熊本の阿蘇町から九州横断特急で大分に入るまでの車中でも印象に残ったことだが、
大分のクヌギ林は皆若い木ばかりだ(写真上は国東半島、山香町)。
これはちょっと意外だった。

あとで聞いた話では、クヌギが細い理由はシイタケのほだ木として盛んに利用されているためということだ。
だからクヌギ林の中は明るく風通しが良い。
ある林では林床に農家の方が植えたと思われるミツバとフキが繁茂しており、これなど関東の雑木林などでは見たことが無い光景だ。

田植え準備中のかたわらの土手にはノアザミやハナウドが咲き乱れ(その群落自体凄い花畑!)、アオスジアゲハ(写真中)やカラスアゲハ、クロアゲハ、アカタテハ、モンシロチョウ、キタテハなどが次々と訪れる。種類も数も多い。

レンゲ畑もまだ残っており、ニホンミツバチがさかんに蜜や花粉を集めている。

田植えが終わったばかりの水田を覗き込むとタイコウチが交尾していた(写真下)。
他にもゲンゴロウ類やマツモムシといった水生昆虫もにぎやかに泳いでいる。

これらは普通種ばかりだが、こういう昆虫のいる光景すらが今では全国的に衰退していることを思うと、この大分はなんと素晴らしい土地なのだろう!と感激せずにはいられない。

今回は特別、生き物の情報を得て動いたわけでもなく適当に良さそうな林や山道、谷津田にふらりと立ち寄ってみただけである。
しかし何処にもそれなりに日本の里山の心和む風景があった。
車を走らせていて後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎた場所は数え切れない。

当然の事だろうが、二次林とはいえ照葉樹林の森が大分には非常に多い。
私の郷里、愛媛に比べると明らかにスギなどの植樹林は少ない。
しかも愛媛はミカン畑の面積が膨大なため、照葉樹林はほんとうに急峻な狭い場所に僅かしか残っていないから、それに比べると大分はなんと豊かな自然に恵まれているのだろうと思う。

先のレンゲ畑では田植え作業の片付けをしていたおばあちゃんと、孫くらい歳の離れたお兄ちゃん(20代前半か)が、お互い手を休めてのんびりお話をしていた。
それとなく挨拶して通り過ぎたが、少なくともここでは農業の後継者には困らないようだ。

関東の多くの雑木林がすでに活用されることなく、放置されたままクヌギもコナラも大きくなり過ぎ、農業生産とはほとんど関わりを失いつつある。
そのようなつまり里山という自然が崩壊しつつある関東に比べて見ても、大分のあるいは熊本の雑木林というものは、
人との深い関わりを保ってなおかつ健全であるのが羨ましい。

今回の大分滞在の2日間、両日とも午前中はゆっくりの出発であったにもかかわらず、撮影カット数はかなりの容量となった。
思うにここでは私の仕事が捗って仕方が無い、そんな環境でもあった。

いずれ住むなら大分県なのかもしれないなあ、、、、、。
ふとそんな思いすら頭をよぎったのである。
新開 孝

ゼフィルス2種 2004/05/26(その2)
昨日、中里の林では羽化後間も無い「ウラナミアカシジミ」を見た(写真上、5/25)。

そこで今日は午前中のビデオの仕事を終えてから、所沢郊外の雑木林にゼフィルス類の様子を見に行ってみた。

クリの花は開花し始めており
花に来た「アカシジミ」が次々と見つかる(写真中、クリの花で吸蜜中)。

生憎、午後からは南風が強くなり撮影には悪条件となった。アカシジミも葉っぱにじっと静止するものが多くなった。

地面を歩いていたのは羽化不全で翅が伸び切らなかったウラナミアカシジミだ(写真下)。
体は異常なく元気に歩けるのだが、飛べないチョウにとっての運命は尽きている。
このあとアリなどに襲われてしまうだろう。

それにしても今日のアカシジミの数は多かった。
クリの木を見て歩くと赤い翅が点々と散らばっており、
木の幹を蹴ると、粉吹雪のように赤色がパラパラと天空に舞うのであった。

それに比べてウラナミアカシジミの姿は少なく、写真の羽化不全の個体以外では1頭を見たのみであった。

去年の今頃はその逆で、ウラナミアカシジミの方が圧倒的に多かったことを思い出した。

新開 孝

ルリタテハ幼虫 2004/05/26(その1)
サルトリイバラの株も大きくなった。

葉っぱに大きな虫喰いあとがあったので、探してみると
「ルリタテハ」終令幼虫が
食事中であった。

まだ食べ始めたばかりのようだが、少しして葉っぱの裏に隠れてしまった。

白い刺はいかにも痛そうだが
手で触れてもなんともない。
しかし、例えば鳥なら平気で食べてしまうのだろうか?
実際にどうなのか見てみたいものだ。新開 孝

ヤマトゴキブリ 2004/05/25
赤い風船をお尻につけている
のは「ヤマトゴキブリ」の
メスである(写真)。

中里雑木林林内の遊歩道に張り巡らせた歩道柵が、昆虫観察トラップとしていかに有効であるかは当『ある記』でくどいほど強調してきた。


その歩道柵の棒杭には昆虫たちの隠れ家となる「隙間」もいっぱいある。

林を歩く時には、この隙間の世界を覗くのも私の日課の一つとなった。

今回の写真にある赤い風船のようなものは実は、
ヤマトゴキブリの卵鞘。

卵鞘は順光で見ると小豆色だが、このように強い逆光の下では鮮やかな赤色になる。
体の黒色と見事なコントラストをなして余計に引き立つ。

「コガネムシは金持ちだ。金蔵建てた、蔵建てた、、、、」という野口雨情の有名な童謡は、ほんとうはゴキブリを詠んだものだとしたのが
昆虫学者の故、石原保先生である。

石原先生は私の大学時代の恩師でもある。
先生の言うゴキブリとは「チャバネゴキブリ」のことであり
本種の体色は薄茶色。
それを黄金色に見立ててこの虫がたくさん家屋内で繁栄すれば財をなすと、地方によってはゴキブリをコガネムシと呼んでいたそうだ。
そしてお尻につけた卵鞘を昔の人は、印篭と見なしていたそうだ。
これもまた金持ちの象徴となるわけである。

ところでヤマトゴキブリは
その名が示すように、
日本古来から棲んでいるゴキブリであり、
雑木林などで元気に生活している。

家屋に出没するいわゆる衛生害虫たるゴキブリ類のほとんどが海外からの渡来組である中、
ヤマトゴキブリだけは、
純然たる日本の昆虫であることを知っておいてもいいだろう。



新開 孝

ホシアシブトハバチ幼虫 2004/05/24(その2)
中里の雑木林を1週間ぶりに歩いてみた。

エノキの葉裏でさっそく見つかったのが「ホシアシブトハバチ」の幼虫だ(写真上)。
体全体が白い粉で薄く覆われている。

まるでサーカスに登場するピエロの衣装や白塗りの化粧などを想起させる姿だ。

体をネコのように丸くして休むと落ち着くらしい。いつもこのような格好に出会う。

今日はしかし、歩く姿も見ることができた。
その速度は意外に速い。

しかも方向転換するときなど、お尻のほうをくるりと枝に巻き付けるようにして体を保持するところが面白い(写真下)。

成虫は橙色で目立つ姿をしており、
一度見たら忘れようのない葉蜂である。
新開 孝

サツマシジミ幼虫(大分5/22) 2004/05/24(その1)
5月22日の大分。
ある県道脇で蕾を多数つけているサンゴジュの木を見つけた。

もしやと思い探すこと数分間。
蕾みにかじりついたままの
「サツマシジミ幼虫」を発見(写真上、矢印先)!!

瘤々した体は蕾群の中に見事に溶け込んでいる。お判りいただけるだろうか!?

幼虫を正面から見ていると、黒い頭部がようやく姿を現わした(写真中)。

サツマシジミ幼虫はその体に比して小粒な頭部だけを蕾の中に突っ込み、蕾の中身を食べているのである。

つまり食事をしている間も体の動きが一切、外へは漏れない。
ムシャムシャ暴食している様を、覗き見しようがないから、そこには蕾そっくりの幼虫の体が静かに張り付いているだけという状況になる。

これはまさに完璧というべき隠蔽擬態であろう!

さらに幼虫は蕾を丸ごと喰い散らすことはない。
頭の入る穴を穿ったあと、その中身だけをいただくのである。一個の蕾の中身がすっかり殻っぽになると、次の蕾へと移動するのだ(その瞬間だけ幼虫の頭を拝見できる)。

もし蕾を丸ごと喰い散らしたらどうなるだろうか?
幼虫の擬態効果は明らかに弱まるであろう。幼虫の回りに多数の蕾があってこそ、擬態効果は高まるのであるから。
(写真下、矢印先が食事の痕の穴)

私はサツマシジミ幼虫をずっとずっと前から見てみたい、そう願ってきたのだが、
大分県のその豊かな里山自然はいとも容易く、その夢を叶えてくれた!

新開 孝

ウチスズメの眼状紋(大分市) 2004/05/23
やっと会えたの蛾!「ウチスズメ」だ。

翅の迷彩模様はなんとも怪しいではないか!(写真上)




ぐるりと横に回って覗き見たその姿はなんともセクシーなポーズではないか!
(写真中)




ヨモギにぶら下がったこのウチスズメはいかにも新鮮な体であったが、

おいおい、ちょっと触らせてなどとちょっかいを出そうものなら、

大きな目玉を剥き出して、怒るのであった。




『豊の国!大分の里山に惚れる!』

ただいま!です。

今日、九州の大分から帰京しました。

5月21日後半から今日まで、私は大分に滞在しておりました。

わずか2日間でしたが、ほんとうに濃い!里山自然環境を満喫できました。

衣食住も含めての心地よさに思わず泥酔するかのような2日間でした!

このような自然豊かなお国が、わが郷里、愛媛の対岸にあったとは、今日の今まで気付かなかったのです。

はっきり言って、ショックの連続でした!

さりとて特別珍しい昆虫に出会ったというのではありません。

日本の里山自然に当たり前に生息する昆虫たちが、そこでもここでもぴょんぴょん元気に登場してくれるのです!

これは驚きです!発見です!

その一端を明日にもゆっくり紹介いたします。

そして5/18から3日間滞在した熊本県阿蘇山の昆虫記については、

『日本列島探虫記』の方にアップします。


新開 孝

ツマキチョウ、蛹化する 2004/05/16(その2)
先日、前蛹になったツマキチョウ幼虫をアップしたが、予想通り昨日中に蛹化脱皮を無事終えた。
(写真下は蛹を背面から見た)

その鋭利な刃物を思わせる体のラインは、かつての超音速旅客機コンコルドを想い起す。

チョウの蛹には不思議な魅力を感じるが、
これもやはり野外で見つけた時こそ、感動ひとしおである。
幼虫がどういった場所を選ぶのか、本当に彼らに聞いてみたい位、これほど探索と推理が難しいものはない。
だから飼育で得た蛹を撮影するときは、なんとも味気ないものだ。
今回は飼育ケース内に枯れ茎を入れておいたら、そこを選んでくれたが、いつもこううまくいくわけではない。
新開 孝

夜間灯火トラップ観察 2004/05/16(その1)
昨夜(5/15)は飯能市で灯火トラップを使った昆虫観察に参加させていただいた(写真上)。

灯火トラップの条件としては風があり、気温も少し低めという悪条件が重なり、昆虫の集まりはあまり芳しく無かった。

それでも宵闇が濃くなるにしたがい、様々な昆虫が飛来した。

蛾類の姿は思ったより少なかったが羽化したてのカギシロスジアオシャクは綺麗だった。
「シロヒトモンノメイガ」もまた小柄ながら目をひく紋様だ(写真中)。

甲虫類ではこの「ヒゲコメツキ」が何度も白布に離着陸を繰り返し、姿だけでなくその落ち着きの無さが面白かった(写真下)。

大型昆虫として見応えがあったのはクロスジヘビトンボ、ついでキマダラカミキリであった。

略して「ナイター」とも言うライトトラップを使用した採集方法は、非常に多種類の昆虫を効果的に採集できる。
特に近年は小型発電機と蛍光灯、水銀灯などを山間部にまで持ち込むようになっている。
ライトトラップでは昼間活動する昆虫でも、普段滅多にお目にかかれない種類のものに出会えることがあり一度でも経験すると病みつきになるようだ。

しかし、私自身がそういったライトトラップを行うことは今までに数回くらいしかない。
また灯火トラップ用具もキャンピング用ガスランプと白布位しか持っていない。
私がライトトラップに積極的でない理由は、単独行動がほとんどなので発電機などの利用が難しいということと、
ナイターでは天候などの条件では当たり外れの大きいことも関係している。
したがってナイターを遂行するとしても、既存の外灯などを見て回る、いわゆる拾い採り(撮り)に徹している。

さらに理由を付け加えるならば、ライトトラップである昆虫を得ても、その先の生態を掘り下げた撮影にはほとんどの場合、結びつかないからである。
かつてカマキリモドキの生活に興味を持ち始めた頃、まずはナイターという手段を頼りにしたのであるが、
やはり成虫の姿を撮影するだけに終始して、いっこうに謎の生態へ迫ることができなかった。
私のように自分が面白いと思える昆虫のキャラクターを、独自の視点で掘り下げるという撮影では、
無理を承知で謎の生態解明に切り込んで行く必要もあるのだ。
これはかなり無謀と見えるかもしれないが、
20年近くも続けておれば嫌でも自然読解力の感性が磨かれるというものだ。
昆虫の生活に関わる感どころが備わってくると、例えて言えば事件解明に活躍する探偵気分で楽しめるから、これこそ病みつきになるのである。

昨日は午前中、子供の遊び相手に野球、昼からフィールドに移動してビデオ撮影を行い、それからナイターに参加した。
「ナイターより、夜は酒飲んでいたいしなあ、、、。」
などという気持ちはいつもながらだが、
こうして人様のナイターに顔出すのは楽でよろしい。


新開 孝

キタテハの産卵 2004/05/15(その2)
アカシジミの終焉を撮影しての帰り道。

キタテハが地面近くをゆっくり舞っていた。

一目でメスの産卵行動だと察しがついた。

連れていた長男が捕まえたいというが「これは卵を産むところだから、父やんが写真とるまで、ちょっと待って」と制止し、カメラを構えた。

キタテハのメスは食草のカナムグラに触れては、すぐ側のカラスムギの穂先に産卵を数回、繰り返した(写真上)。

穂先をよく見てみると確かに卵が産みつけられている(写真下)。

キタテハは、こうして食草以外の植物にわざわざ産卵することがよくある。
もちろん食草カナムグラの近くであるし、メスはちゃんとそのことを確認してから産卵するのだが、孵化した幼虫はえらい迷惑ではないだろうか?

さて私が撮影を終えて、息子には採集許可を出したのだが、素手で捕らえようとして見事に逃げられてしまった。
新開 孝

アカシジミ蛹の終焉!! 2004/05/15
先日からお伝えしてきた歩道柵ロープのアカシジミ蛹。

その蛹の色付き具合から推測していた羽化日は明日あたりであろうと思っていた。
今朝は日射しも強く中里の林に向う途中、嫌な予感がしたのだがそれが的中した。

見ると蛹はすでに抜け殻となっていた(写真上、午前11時)!

しまった!今朝早くに羽化してしまったのか!
諦めきれずに辺りを探してみると、なんと蛹殻のあったすぐ下の段のロープに無惨な成虫の姿があった(写真中、下)

これは一体何事があったのだろうか!?




蛹から無事に羽化したまでは良かったのだが、そのまま真下へと落下したことが窺える。
結局、翅は伸び切らずロープに張り付いていた。
わずかに触角がピクリと動いたが、もう生きているようには思えない。

新開 孝
menu前ページTOPページ次ページspace.gif
Topics Board
ホーム | 最新情報 | 昆虫ある記 | ギャラリー | リンク | 著作紹介 | プロフィール