| 私の住んでいる清瀬市には武蔵野の面影が濃い雑木林がいくつも点在する(写真上)。日々の昆虫観察は主にこうした林を巡って行っている。写真の場所は正確には、お隣の東村山市の林と畑であるが、東村山市も環境的には清瀬市と同じような風景が広がる。 武蔵野の雑木林という自然環境に私はかつて憧れた。そのきっかけは、故、足田輝一さんの記した著書(代表的なものでは『雑木林の博物誌』『草木の野帖』など)から受けた影響が大きい。ナチュラリスト、足田輝一さんの文章、写真に魅せられいつしか武蔵野に住んでみたいと思い始めたのは大学生の頃だった。その当時、カメラは入学祝いで買ってもらったニコンFM。レンズはマイクロニッコール55ミリ一本だけ。おお、この手の話しは長くなるので今日はここまで。
春の雑木林では昆虫のことはさておき、なにかとカメラを向けたくなる風景に溢れている。「エゴノキ」の芽生え(写真中)をはじめ、何もかもが華やいでいるからだ。今日は山桜も随分、撮影した。 風通しの良い明るい林も(写真下)もうじき緑のフィルターに遮られた暗室となってしまう。 そしたら、今まで頻繁に訪れていた散策の人数もガクンと減ることだろうと思う。
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