| 前回(9/23)、スズメガ類の幼虫がこの時期に多いと書いたばかりだが、今日はモモスズメの立派な幼虫(写真上)。 空掘川沿いのヤマブキの植え込みで見つけたのだが、写真ではちょうど糞をするところである。路面を見るとおびただしい糞がころがっており、ヤマブキも幼虫の回りは刈り込んだように葉がなくなっているので、これまた目立ってしようがない。名前のごとく幼虫はモモをはじめウメ、サクラ、アンズ、カイドウ、などバラ科の樹木につく。立場違えばこれはただの害虫ということになる。モモスズメの体型を見ていると頭は尖ったように先にいくほどすぼまっており、お尻のほうが太くなっている。胸脚も体にぴったりすぼめているので余計に頭部のほうが小さく見える。これは弱点の頭を目立たなくする効果をねらってはいないだろうか? ガードレールの下から路上にはみだしているクズの葉では、コミスジの幼虫がたくさん見つかった(写真下)。写真ではわかりにくいと思うが、右下の主脈上に下向きに止まっている。クズの葉の先端部分をかじり食べ残しの枯れ葉が何枚もぶら下がるので、この幼虫もいたって見つけ易い。すでに終令となっているが年内羽化は稀で、落ち葉の間などで冬越しすると思う。 | |