| 石垣島、2日目。先月からずっと雨がないためからからに乾燥しており、昆虫の姿も少なめ。朝晩に雨が短時間降るが焼け石に水であろう。今回のねらいの一つは『マンゲツオオコロギス』。10年ほど前に2度だけ見つけ撮影したのだがすぐに逃げられ思うような写真にならず、ずっと気に掛かっていたのだ。当時はカマキリモドキを追い掛けていたころで、私は血眼になってスィーピング(捕虫網で草むらや梢をまんべんなく掬い、隠れている昆虫を捕まえる手法)を連日行い、その副産物としてマンゲツオオコロギスを捕らえたのであった。6mの捕虫網をかつぎ、届くところは全てという徹底ぶりだったが、今思うとあのころのエネルギッシュな私には脱帽である。今回ももちろんスィーピング探索が中心であるが6m竿は止めて、短い竿にしルッキング探索も重視することにした。というのもコロギス類が作る葉っぱの住居のなかでも、マンゲツオオコロギスが作るものは特上サイズと思う。これを発見できる可能性も見逃せない。 写真上:夕方ねぐらに落ち着いたカラスアゲハのメス(オモト林道) 写真下:チブサトゲグモのメス、ふたほし型というタイプで他にも模様の変異が多い(オモト林道) | |