| 土曜日なので下の子供を連れてまたもやヤナギ樹液に行ってみた。今日も晴天、暑い!もうじき4歳の誕生日を迎える息子には捕虫網を持たせる。今日はコムラサキを撮影するつもり。新しく買ったパワーショットG5の初撮りでもあった。どうやらヤナギの枝が混み合ったところに樹液があるようだ。そこは外からはまったく死角になっているが、さきほどからコムラサキのオスが出入りしている。さっそく潜り込むようにしてそっと近寄ると、コムラサキが8頭も群れている!(写真)こんな光景は初めてだ。しかしG5のようなコンパクトカメラでちょうど良かった。体を少しよじるだけでも木の枝が揺れて、チョウが逃げてしまいそうだ。一眼デジカメを構える余裕がない。ところでこのコムラサキは全国的に減少している。里山の普通種であったはずが、めっきり姿を見かけないチョウになったことの要因の一つには、河川改修に伴い多くのヤナギを切ってしまったからではないだろうか。私の四国の田舎でも田んぼの用水路にはたくさんのヤナギが並んでいたが、20年前一気に伐採され風景が一変したときのショックを憶えている。また私の父親の話しによれば戦前の昭和一桁当時、川辺の大柳からカワウソがドボンと飛び込む音をよく聞いたという。ホタルなどはいくらでも群飛していたころだ。そんなことを思い起しながらコムラサキの撮影に夢中になっているうちに子供の姿がはて見当たらない。近くの草むらでバッタを追っていたはずだが、いつのまにか遠くで泣いている。私を見失いはぐれたと思い込んで、探し回っていたようだ。午前中で撮影は終了し帰ることにした。 | |