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コムラサキ 2003/07/05
土曜日なので下の子供を連れてまたもやヤナギ樹液に行ってみた。今日も晴天、暑い!もうじき4歳の誕生日を迎える息子には捕虫網を持たせる。今日はコムラサキを撮影するつもり。新しく買ったパワーショットG5の初撮りでもあった。どうやらヤナギの枝が混み合ったところに樹液があるようだ。そこは外からはまったく死角になっているが、さきほどからコムラサキのオスが出入りしている。さっそく潜り込むようにしてそっと近寄ると、コムラサキが8頭も群れている!(写真)こんな光景は初めてだ。しかしG5のようなコンパクトカメラでちょうど良かった。体を少しよじるだけでも木の枝が揺れて、チョウが逃げてしまいそうだ。一眼デジカメを構える余裕がない。ところでこのコムラサキは全国的に減少している。里山の普通種であったはずが、めっきり姿を見かけないチョウになったことの要因の一つには、河川改修に伴い多くのヤナギを切ってしまったからではないだろうか。私の四国の田舎でも田んぼの用水路にはたくさんのヤナギが並んでいたが、20年前一気に伐採され風景が一変したときのショックを憶えている。また私の父親の話しによれば戦前の昭和一桁当時、川辺の大柳からカワウソがドボンと飛び込む音をよく聞いたという。ホタルなどはいくらでも群飛していたころだ。そんなことを思い起しながらコムラサキの撮影に夢中になっているうちに子供の姿がはて見当たらない。近くの草むらでバッタを追っていたはずだが、いつのまにか遠くで泣いている。私を見失いはぐれたと思い込んで、探し回っていたようだ。午前中で撮影は終了し帰ることにした。新開 孝

ヤナギ樹液 2003/07/02
晴天に恵まれ今日もヤナギの樹液に行ってみる。樹液に頭を突っ込んだメスにオスがマウントしていたり(写真上)、私の侵入で驚いたオスがポロポロと地面に落下してきて、ここのノコギリ天国は安泰の様子であった。真新しいゴマダラカミキリのメスがヤナギの若い枝をかじっている(写真下)。樹液食堂の主はどうやらこのゴマダラの幼虫たちであろう。ヤナギの幹内でトンネル掘っては樹液井戸をあちこちに作っている。晴れたせいか昨日は2頭しか見なかったコムラサキが今日はやたらと飛来する。ヤナギの葉ではコムラサキの幼虫も見つかった。葉の表面にデンッ!と構えているが体色は葉っぱに紛れて見事に溶け込んでいる。一度目を離すとすぐ見失いそうだ。コムラサキの飼育は24年前にやったきりだ。幼虫に手を伸ばしかけて止める。もう少し肥るまで待つことにした。新開 孝

ノコギリクワガタ 2003/07/01
ノコギリクワガタですら、私の近所ではめっきり数が減ったように思う。少なくとも樹液に来てカナブンやスズメバチと肩並べてなんていう光景はここ数年、数回しか見ていない。ところが保育園で耳寄りな情報を得ることが出来た。うちの子のお友達のお父さんは大のクワガタ好きなのだが、このところ毎朝ノコギリクワガタを見に行っている場所があるという。ヤナギの樹液だがそこにはほとんど人が入らず、行けば必ず数頭のノコギリがいるというのである。私はさっそくその場所へ赴いたのだが、まさに教えてもらった通りノコギリのペアが来ている(写真)。他にコクワガタ、カブトムシ、シロテンハナムグリ、コムラサキ、ヒメジャノメなどもいた。この日は曇っていたので、再度出直すことにした。Mちゃんのお父さん、ありがとうございました!

新開 孝
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