| モンシロチョウとキャベツ 2008/04/03(その2) | | この春はモンシロチョウの生活史を撮影するために、キャベツを種から育てている。宮崎に引っ越してから、野菜作りに励んでいるのは嫁さんの方だが、今回のキャベツに関してだけは、目的が食べるためではなく仕事用である。近所の農家ではキャベツ栽培はほとんどされておらず、あっても自家用のみの小規模栽培だ。もちろん畑の栽培規模が大きくなれば消毒も徹底されて、モンシロチョウが繁殖するどころではなくなる。 それでもしも、うちの近辺で敢て冒険をして大規模のキャベツ畑を作ってみたらどうなるだろうか?それも無農薬で!おそらくは想像を絶するモンシロチョウの乱舞を見ることになるのではないだろうか?まさに白い吹雪のごとく!! そのような実験をいつかやってみたいと密かに思っているが、実現するにはあまりにも乗り越えねばならない問題が多い。
さてキャベツの種が萌芽し本葉が出ると、まもなくモンシロチョウが次々と卵を産みつけていくようになった。これではキャベツが大きく育つ前に葉っぱが無くなってしまいそうだ。そこで撮影用に必要な株は、ネットで囲んで栽培することにした。すでに卵がたくさん付いている株は鉢植えとし、これは必要に応じて取り出して撮影に使うことにした。
仕事で使われるモンシロチョウの写真は、その舞台がキャベツと決まっており、それが小松菜やブロッコリーでは通用しない。まさにこのあたりの制約こそが仕事ゆえなのである。例えばアゲハの場合ならサンショとなる。ミカンの要望もあるにはあるが、サンショの方が圧倒的に人気が高い。
(写真/リコーCaplio Gx100)
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