| このところ、近所の畑ではトラクターがせわしく動き、特にサトイモの植え付けが盛んである(写真上/サトイモの種芋。写真中/サトイモ畑)
今の農業はかなり機械化されているとはいっても、作業過程で人出が必要な場合も多々ある。先月はご近所の農家の方から手伝って欲しいという電話を受けたが、生憎嫁さんは風邪で寝込んでいた。電話の応対を横で聞いていた私としては、できれば自分がすぐにでも駆けつけたい気持ちもあったのだが、どうしても急ぎの仕事があって、それが叶わなかった。
私としては地元に馴染む努力を惜しまず、なおかつ農業のことも実体験してみたいと考えている。しかし、そのタイミングがうまく合ないのがもどかしいところだ。
(E-3 14-54ミリズーム)
『カメラを手にした動機とは、、、、』
昨日、あるテレビ局の方が私のうちを訪れてくれた。今年も何かとお客さんが多いけれど、特に遠路はるばる来ていただくのは何とも申し訳ない気もする。 いろいろとお話をしているうちに、私がカメラを持つきっかけとは何だったのか、という質問を受けた。
たしかにその動機については、これまでほとんど書いたことも喋ったこともないような気がする。私がカメラとか写真について興味を強く抱き始めたのは、写真家、田淵行男の『安曇野』という写真文集に出会ったことが大きかったと思う。
それは高校生の頃、大学進学間近の微妙な時期ではなかったと思う。当時、松山市内の「丸三」という本屋にはよく立ち寄っていた。この本屋では昆虫専門雑誌の「昆虫と自然」と「月刊むし」を市内では唯一扱っていたからでもあり、足繁く通うちに写真文集『安曇野」という一冊の本に心惹かれたのであった。 山岳写真家であり、優れたナチュラリストでもあった田淵行男の感性に大いに影響を受け、幾度となくその文章や写真に触れたくて、本屋に通い詰めた。そして当時としては高額な写真文集を買い求めるまでにはかなりの時間を要したのであった。
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