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ホウキタケの一種 2007/10/14(その2)
 近くの上米公園でホウキタケの一種が林床に群生していた。

 茹でるとおいしそうにも見えるが、この仲間には有毒種もあるので注意が必要。

 
 今日の写真は、撮影後に「OLYMPUS Studio2」の自動トーン補正機能を使ってみた。補正前が上の写真。補正後が下の写真。

(E-300  8ミリ魚眼 F22 露光4秒 内蔵ストロボ+スレーブストロボ2灯)

 
 曇り日で薄暗い林のなかでもあり、キノコの立体感を出すためにもストロボを使用している。カメラは手持ちでシャッター速度は4秒。
 今さらだがE-300では、この程度の露光時間でもわずかだがノイズが出た。あとでノイズリダクション機能を使ってみたが、ノイズの全部を消すことはできなかった。
 以前にも紹介したサンパックのスレーブストロボPF20XDは、受光センサー部の改良で、野外でも使えるようになった。しかし、メインストロボの発光にディフューザーを使用して光りを拡散させると、スレーブ機能が働かないことが多い。ストレート光なら問題ない。

 カメラのトラブルはだいたいにおいて続発するようだ。まさに泣き面に蜂、というべきか。
 先日、E-500がリタイアしてしまったが、今日はE-330が撮影現場でおかしくなった。まずは外部ストロボが途中で発光しなくなったことに始まり、ではと、内蔵ストロボに切り替えてみたら、マニュアル発光のセレクトができなくなっており、なおかつオートでも発光しなくなっていた。そこで急遽、E-300の出番となったわけだ。

 ところがうちに戻ってからE-330をもう一度試してみると、何事もなかったかのように内蔵ストロボも外部ストロボもちゃんと機能する。しかし、一度あったことは必ずやまた再発する可能性があると考えるべきだろう。

 E-500、E-330と2台のカメラが同時にリタイアというのは、ちょっと痛い。
 
 
新開 孝

キタテハのねぐら、ふたたび 2007/10/14
 今朝もキタテハのねぐらを見つけた(写真上)。
今回のねぐらはカラムシの葉裏にあって、これならいかにもねぐらとしてふさわしい?気がする。
 ねぐらの様子を広く見てみたのが写真中。

 しかし、昆虫のねぐらは様々であって、身を晒して眠る種類もたいへん多い。ジガバチの一種は、口で植物の茎を噛み、脚を踏ん張ったまま行儀よく寝る。(写真下)
 ハナバチのなかま(2006年3月30日撮影)には脚を縮めて、口だけで茎につかまるものもいる。

(写真/E-300 14-54ミリズーム)新開 孝

クヌギ朽ち木の切断作業 2007/10/13(その3)
 今年の春、衰弱して立ち枯れ状態になっていたクヌギを切り倒した。

 このクヌギを切り倒した理由は、それが倒れたときには、うちの屋根に激突する可能性が大であったからだ。つまり危険回避の必要もあったわけである。

 さて、その切り倒したクヌギの幹は長さが4〜5メートルはあって、そのままでは移動もできない。それで少しずつ適当な長さに切断し、これを積んで昆虫誘致の場所にしようと前々から考えていた。しかし、この切断作業はけっこう時間と労力を要する。木の上部の枝と細い幹はある程度切断したのだが、ゴロンと横たわった太い幹はそのまま放置してあった。

 このところようやく涼しくもなったし、今日は午前中ずっとデスクワークをしていたこともあって、外で体を動かしたかくなった。そこで久しぶりにチェンソーを持ち出し、クヌギ倒木の切断作業を1時間あまり行なってみた。

 だがしかし、これはけっこうシンドイ。結局、4ブロックを切断したところでギブアップとなった。チェンソーの馬力のこともあるが、クヌギの枯れ木とはいえ、これは相当に固い。一箇所を切断するに20分程度は掛かる。チェンソーを支える腕力もけっこうなもので、20分間この腕力を維持するのもたいへん。しかも切りくずを吸い込むと呼吸も苦しい。
 チェンソーを扱うには細心の注意もいる。それは草刈り機操作時以上の神経を使う。それも疲れる要因となる。

 昆虫写真家がチェンソーを使う図もなんだか妙かもしれないが、野外スタジオの管理には必須の作業でもある。昆虫誘致のための努力は、できることは一応全て可能な限りやってみるというのが、私の方針である。

 クヌギの切断面にはミヤマカミキリ幼虫の穿ったトンネルが現れた。こんなに固い木の髄をこうして喰い進む威力には、さすがに凄いと思う。
 
 切断作業はあと5回は必要だ。

(写真/E-300  14-54ミリズーム)

 新開 孝

ハラビロカマキリの褐色型 2007/10/13(その2)
 ハラビロカマキリの体色はそのほとんどが緑色型であり、褐色型はかなり稀。
 そこで過去にも褐色型が見つかったときは必ずこの「ある記」では取り上げてきた。東京の清瀬市に住んでいた頃には、褐色型が見つかるのは年に一回あるかないかという程度で、いかに褐色型が少ないかがわかる。

 ところでここ三股町では、先月9/21に黄色型のハラビロカマキリを紹介した。で、今朝には褐色型を再び見つけることが出来た。


 褐色型ではあるが、翅の表面の下地には緑色がうっすらと見える。黄色型や褐色型とは言っても、緑色型との中間的な段階の体色もあるようだ。

(写真/E-300 14-54ミリズーム)
『撮影機材の話』

 野外における比較的小型種や倍率の高い撮影では、OLYMPUSのE-500とマクロ35ミリレンズとの組み合わせがもっとも多かった。内蔵ストロボとスレーブストロボを併用すれば、身軽できわめて小回りの効く撮影ができたからだ。

 これまでの撮影カット数はフォルダー番号とファイル番号によれば約23000カットになる。E-500は2005年の11月に購入したので、ほぼ2年間使ってきたわけで、単純計算すると、年間11500カットをE-500で撮影したことになる。
 撮影条件によってカメラを使い分けてきたので、E-500の使用頻度は少ない方だろうが、それでもごく最近小雨のなかで撮影を強行したため、カメラ背面に少し雨滴が付着したことがあった。すぐに拭き取ったが、これがおそらく原因となって、操作ボタンのいくつがしだいに機能しなくなった。

 最初は十字キーボタンの左ボタン、そして消去ボタンの2箇所の作動が不安定になり、ついこのあいだから全く機能停止した。この程度ならまだ使えないことはなかったが、とうとう内蔵ストロボのポップアップボタンも効かなくなり、さすがに仕事では使えないカメラとなってしまった。

 さて、どうするか?本来ならとっくにE-510を導入して、E-500は自宅待機に格下げされているところだろうが、なにさま年内発売予定のE-1後継機が気になって仕方が無い。  新開 孝

キタテハのねぐら 2007/10/13(その1)
 畑の脇の草原でキタテハのねぐらを見つけた(写真上)。
キタテハのねぐらは葉っぱの裏とか、夜露や雨風を多少は凌げる場所に見つかるが、今朝見つけたねぐらはいかにも安直な場所と思える。しかし、キタテハの姿は回りに溶け込んで、隠蔽擬態としては効果があるだろうか。

 キタテハは触角を翅の間に隠しているからまだ目覚めていないのだろう。日はとっくに昇っているが、厚い雲があって日射しが弱く気温が低いせいだろう。

 キタテハが止まっている植物は、「ヤマハッカ」。
 シソ科で名前に「ハッカ」とあるが、いくら葉っぱを揉んでも、何の香りもしない。
 花の上唇は浅く4つに裂け、下唇はボート型で内側に巻いて中にめしべと4本のおしべが包み込まれている(写真中)。

 茎は四角で稜に下向きの毛があり、葉は対生し、葉の柄にはひれがある(写真下)。

 植物の名前調べは、ざっと全体像の写真合わせで間に合う場合もあるが、できれば葉や茎の特徴などの仔細がわかるような部分写真も撮影しておくと、あとあと正確な名前調べができる。

(写真上/E-300  14-54ミリズーム)
(写真中、下/E-330 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

三股町のクヌギ林 2007/10/12(その2)
 三股町のあるクヌギ林を撮影してみた(写真上/撮影は昨日)。

 ここは長田峡のすぐ近くにあり、日南市に抜ける県道脇なのでこれまでずっと気に掛かっていた場所だった。林の奥には窯まである。

 昨日、お墓の台木クヌギを紹介したが、ここ宮崎ではむしろ今日のような若いクヌギ林のほうが圧倒的に多い。写真ではわからないが、林内には切り株が多数見える。

 今日は夕暮れどきにこの林を撮影してみた。林は西向きで早い時刻に山影に入ってしまう。雲があれば赤く染まったのであろうが、今日は残念。

(写真/E-300  14-54ミリズーム)

新開 孝

ルリクチブトカメムシ 2007/10/12(その1)
 庭や周辺の草原ではシロヘリクチブトカメムシが多く、これまでにも何回か紹介したことがある。このところそのシロヘリクチブトカメムシの幼虫が多数見られるようになり、幼虫集団がどのような獲物を食しているか見ておこうと思った。

 しかし、若い幼虫たちは草むらに潜むようにして暮らしており、日光浴しているときくらいしか姿が見えにくい。幼虫の姿を探しているうちに、ツツジの植え込みでルリクチブトカメムシを見つけた。

 ルリクチブトカメムシは体長7ミリ前後と、体の大きさはカメムシの仲間では小型と言えるだろうか。本種は、おもにハムシ類の幼虫や、蛾類の幼虫を吸血する肉食カメムシであり、シロヘリクチブトカメムシの生活とよく似ている。

 だいぶ昔だが所沢市郊外の草地で、マツヨイグサの一種に多数のルリクチブトカメムシの幼虫や成虫を見たことがある。そのときに撮影した写真の一部が、『カメムシ観察事典』(偕成社)のうしろの頁に掲載されている。
 しかし、ルリクチブトカメムシの輝くような「瑠璃色」が写真では出ておらず、そのことが少し気に掛かっていた。
 
 それで今日は「瑠璃色」を写してみた。「青藍色」とも言われるが、この手のメタリックな体色を写真で表現するのはけっこう厄介だ。

(写真/EOS-5D  65ミリマクロ 撮影倍率3.5×)新開 孝

一本のクヌギ 2007/10/11
 うちから車で数分の場所に、小さな丘の墓地がある。
 その丘にはサクラとそして大きなクヌギの樹がそれぞれ1本ずつ植えられている。

 クヌギはいわゆる台木クヌギとなり、樹高は低いながらも太い幹から大きな枝が伸びている。こうした太い幹のクヌギは、ここ南宮崎では極めて稀である。
 九州全般にシイタケ栽培はさかんであり、そのほだ木用としてのクヌギ林は至る所に見られる。ほだ木に使うクヌギは、順次切られるから大きなクヌギには成長しない。
 思えば関東の武蔵野周辺の雑木林では、どれもほとんど20数年を経た大きなクヌギが多く、九州に多く見られるようなヒョロヒョロとした細いクヌギ林は皆無であった。所沢周辺の雑木林で土地の方にお話を伺うと、

 「こんなでっかいクヌギ、使い道がないよ。大きくなり過ぎたよね。」

 そういう話をよく聞いたものだ。
 ようするに武蔵野の多くの雑木林のクヌギやそしてコナラは、あるときから見離されて利用されなくなった、ということだ。かつての生産性を担っていた立場から退いた、いや退かされた、わけだ。
 今では、せいぜい落ち葉を集めて堆肥として利用するくらいではないだろうか。その落ち葉かきも年々衰退していく姿を、私も20年間に渡って目の当たりにしてきた。

 さて、墓地に植えられたクヌギは、なにかそれなりに理由があって大切にされているのだろうか?あまり背丈が伸びては困る事情はわかる。しかし、なぜクヌギだったのだろうか?サクラが植えられている理由は誰でも納得がいくだろうが、やはりなぜクヌギなのだろうか、と疑問に思う。

 クヌギが農村の糧の一つとして大事にされている、そのシンボルとしてなのだろうか?

 (写真/E-300  14-54ミリズーム)
 新開 孝

柿のお客さん(1) 2007/10/09(その3)
 クロコノマチョウは、昨日も落ち柿にやってきたところを撮影したが、今日も少し撮影した。

 クロコノマチョウの前翅にある眼玉模様をどうしても撮影したいのだが、それには飛翔する瞬間を写し止めるのが手っ取り早い。それではどうすれば一番効率良くその撮影ができるのか、観察してみることにした。

 林の中は昼間でも薄暗いが、午後4時過ぎには日が差し込むこともわかった。それで今日のところは、昨日とは違った光りの条件のもとでクロコノマチョウを撮影したのが、(写真上)。ここから飛び立つ瞬間をうまく捉えれば、眼玉模様が写るかもしれない。だが、今日は観察のみだ。

 ヒカゲチョウもさかんに吸汁に来ていたが、クロコノマチョウほど神経質ではない(写真下)。

(写真/EOSキッスデジタルN  100ミリマクロ)新開 孝

柿のお客さん(2) 2007/10/09(その2)
 落ち柿には、クロコノマチョウ以外にどんな昆虫が来るだろうか。

 今日は、まさに「ミツツボバエ」とでも名付けたくなるようなハエの一種が来た(写真上)。

 最初はわからなかったのだが、柿の汁を吸ううちに「ミツツボバエ」のお腹がどんどん膨らんでいったのである。汁を吸い始める段階できちんと撮影しておけば良かったと後悔した。その段階の写真を並べてみれば、いかにお腹が膨らんだかが、よくわかる。

 次に、勢い良く羽音を立ててやってきたのが、センチコガネだ(写真中、下)。

 匂いに敏感なセンチコガネは、迷うこと無くまっしぐらに落ち柿へと突進してきて、そこでドスンと着地したのであった。糞虫でありながらも、センチコガネの食性は広い。こうした腐果やキノコなどにもよくやって来る。
新開 孝

ハキリバチ、ふたたび 2007/10/09(その1)
 先日、紹介したハキリバチは今日もせっせと仕事をしていた。
 竹筒の長さに合せて育児室を次々と増設しているようだ。このハキリバチの葉っぱ集めは、ほとんどがすぐ近くの庭木であり、その移動距離は長くて片道2メートル程度。竹筒と資材調達場所までの往復に要する時間は速ければ1分以内で済んでしまう。だから一つの育児室が完成するのはほんとうにあっという間という感じだ。

 ハキリバチが葉っぱを裁断するのも手際が良く(写真上)、これを順を追ってきちんと撮影するのはかなり厄介だ。

 ハキリバチが切り抜いた葉っぱを見て回ると、切りかけて途中で止めた箇所もいくつかある(写真中)。
 ハキリバチはまず、葉っぱに抱きつくようにしてから巣材として適当かどうかを判断し、不適格であればさっさと別の葉へと移動する。この見極めはどうやら葉っぱの厚さ、しなやかさ、などを基準にしているようだ。(写真中)では葉の主脈に突き当たって、そこで中断しているが、なかには切り抜き作業の完了間際で止めてしまっていることもある(写真下)。

 葉っぱの条件は悪くないのに、それでも途中で作業を放棄しているのは、一つには作業中に何らかの危険を察知して逃避したことが考えられる。実際、葉切り現場にカメラを構えた私が近づき過ぎると、これを嫌がってすぐに作業を中断することも数回あった。

 ハキリバチは、育児室を葉っぱの断片でこしらえると、今度は花蜜と花粉集めに忙しくなる。

(写真/EOSキッスデジタルN 100ミリマクロ)

 新開 孝

クロコノマチョウ 2007/10/08
 隣の林には渋柿が一本あって、その完熟しきった落ち柿には、無数の昆虫が来ている。

 せまい林の中に一歩踏み込めば、あちこちから黒く大きな影がフワリフワリと舞い上がる。いったい何匹いるのだろうかと思いたくなるほど、その数は多い。
 大きな黒い影は、そのうち落ち葉にピタリと止まる。その正体は枯れ葉そっくりのクロコノマチョウだ。

 かなり神経質なチョウで、人の気配には敏感だ。しかし、落ち柿で吸汁していたこのオスは、食事に夢中になっていたせいで、少しだけ撮影できた(写真上)。

 どのクロコノマチョウも一旦驚くと林の奥へと飛び去るが、地面近くに着地することが多い。あまり高い所へは舞い上がらないのかと思っていたら、2メートルの高さの梢に止まった個体もいた(写真下)。

 クロコノマチョウの翅の表には、大きな眼状模様がある。特にメスのが大きい。しかし、クロコノマが翅を開くことは極めて稀であり、これまでその眼状模様を撮影できたことがない。

 (写真/EOSキッスデジタルN 100ミリマクロ)


 『ツルがやって来た!?』

 本日は朝の早いうちに肉体労働を済ませた。
 入居前からずっと機能しなくなっていたであろう敷地内の排水パイプを回収し、それを廃棄するための切断作業だ。ちなみにこの塩ビパイプは直径20センチ、全長は20メートル強あった。これをグラインダーを使っておよそ50センチの細切れにしていく作業だ。今日は蒸し暑く全身汗だくとなった。
 
 作業を済ませてからは、昼食をはさんで午後3時過ぎまでパソコンの前にかじりついての作業となった。近く刊行される写真本に使用する写真データを編集者に送り届けるためだ。
 本で使用することになったデジタルRAWデータを一点ずつ現像展開してTIFFデータに変換していく。通常、撮影したRAWデータは全てそのままで保管している。RAWを全てTIFFに変換していたら、収納するメディアがいくらあっても足りない。
 写真データを入稿前に細かくいじることはあまりないが、今回は全体的にマゼンタを減らす作業が必要と感じた。それでも私の考えでは、こうした作業は印刷所に委ねたい。できればRAWデータのままで入稿したいところだ。将来的にはどうなるだろうか。
 今回の本の写真は、ほとんどの撮影をEOS-5Dで行なった。EOS-5Dは、室内撮影でじっくり撮影する場合に主力として使っており、このカメラは外に出してもせいぜい庭先までとしている(一度だけ奈良公園まで遠征したことがあるが、例外はその一度きり)。
 OLYMPUSのEシステムは主に野外撮影で使っており、カメラ機材の使い分けをしているわけだ。
 デジタルカメラは昔使っていた銀塩フィルムカメラに比べれば短命であり、一台一台を酷使するような使い方ができないと考えている。そのため、数台、しかもできれば違うシステムを複数使う安全策をとりたい。そして、カメラ機材の軽量化、コンパクトさなどを重視するとOLYMPUSのEシステムは、野外で仕事をする上ではちょうど良い。以前使っていたNikonのデジタル機材はすべて処分した。
 趣味ならともかく仕事の経費面を考慮すると、私の場合、3メーカーの一眼レフシステムをそれぞれきちんと揃えて維持する余裕がない。余程、Nikonにしかない特殊な撮影システムでもあれば別だが。今はOLYMPUSとCanonの2社で充分と感じている。

 そして今年からはガラリと生活環境が変わったこともあり、カメラ機材よりか、農機具や工具類関係などに注ぐ経費が増えてしまった。あるいは転居に伴う思わぬ出費も多く、したがって、しばらくカメラの新機種の導入などは先送りになりそうに思う。まあ、そういう時期があってもいいのだろう。デジタルカメラは最先端を追いかけていると休む暇もない。
 プロのカメラマンとは言え、撮影以外の他にもやらなければならないことがいっぱいある。
 とりあえず、カメラは写ればいいがね!!(ちょっとこちら訛りと違うかも)

 さて、前置きが長くなってしまった。 

 製版用の写真データを揃えてから、それをDVD-Rに焼き込み、宅急便の営業所に向かった。製版用の本番データともなるとデータ容量も大きい。さすがに電子メールでお手軽に送信とはいかない。
 宅配のタイムサービスを使えば、宮崎からでも翌日には東京に届く。要するに航空便を使うということだ。当日の東京行き最終便に間に合う時間帯ならこのサービスが利用できる。

 写真データの配送手続きを終えてからうちに戻る途中、車の窓から田んぼのなかを低く舞うツルの一種を見かけた。首がまっすぐ伸びたままだし、体も大きい。冷静に考えてもアオサギではないと思えた。車で追跡しようと脇道に入ってみたが、すぐに姿を見失ってしまった。

 ナベツルなのか、さては別種か、いづれにせよツルの仲間だ。今頃は鳥の渡りの時期だ。お隣の鹿児島県にある出水市は有名なツルの越冬地だから、ここ宮崎県、三股町にツルが一時的にせよ姿を現してもおかしくはないはず。
 少し気掛かりなので、今後も気をつけてみたい。

 新開 孝

秋刀魚とサツマイモ 2007/10/07
 うちの畑のサツマイモを昨日、掘り起こしてみた。

 見た目はどうにか様になっているが、味はどうだろうか?ということで、さっそく秋刀魚の炭火焼と一緒に焼き芋にしてみた。

 先日も七輪の炭火で秋刀魚を焼いてみたら、これがやはり旨かった!
しかし、秋刀魚は七輪に乗せた網では納まりが悪いので、今回はバーベキューセットで焼いてみた。肝はそのままで丸焼きにする。しばらくすると油がジュウージューと音を立て始め、食べる前からすでに味わっているような気分になる。
 焼き鳥も少し焼いてみたのだが、焼く係の私は酒をちびちびやりながら、食べるまでもなく満足感に浸れた。

 さて、秋刀魚が美味しかったのは言うまでもないが、サツマイモは今一つ。しかしまあ、初めての収穫だから次回に反省点を活かせばいいだろう。もっとも反省点が何であったかを突き止めること自体が難しいところだが。新開 孝

ミナミマエグロハネナガウンカ 2007/10/06
 翅の長さは17ミリほど。体に比べてやたらと翅が大きい。
 
 ハネナガウンカ類は国内で数種類が知られているが、アカハネナガウンカを除くといづれも数は多くないようだ。本種は家のすぐ横の林で見つけた。

 この長い翅は、体に密着させるようにして屋根型にすることもできる。そうすれば風の抵抗もそれほど受けることなく足場も安定すると思われる。
 しかし、写真のごとく体に対して垂直にV字型に翅を立てている姿勢もよく見かける(写真上)。

 翅はちゃんと四枚ある(写真中)。そして四枚の翅をはばたいて飛ぶ事ももちろんできる。ただその飛び方はいささか不器用に見える。

 顔はなんとも滑稽である(写真下)。

(写真/EOS-5D   65ミリマクロ)新開 孝
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