| 昨日の「コナラシギゾウムシの産卵行動」というタイトルは訂正した。
じつは最初から産卵行動を期待していたのだが、結局、産卵はしなくてドングリの実の中身を食べていたことが後になってわかった。つまり昨日アップした写真は、食事するコナラシギゾウムシということになる。 数時間にわたり口吻をドングリに差し込んだまま、ときおり排泄するのを観察していると、これはどうも産卵行動には至らないのではと思えたのだが、コナラシギゾウムシの産卵行動をまだ一度も見た事がなかったので、少し慎重になってしまった。
たしかに、あとでドングリを割り開いてみると、食べ痕の大きな空洞ができていた。
で、今日はようやくコナラシギゾウムシの産卵行動をビデオ撮影することができた。そして、産卵する前のトンネル掘り作業は、それほど時間を要するものではないことがわかった。
コナラシギゾウムシの口吻の長さは、それを目一杯ドングリに差し込めば、ちょうどドングリの中心部に至る。産卵後のドングリを割り開いてみれば、たしかにその中心部に卵が納まっていた。
産卵の様子はハイビジョンカメラで撮影できたが、スチール撮影はできなかった。ビデオ映像では産卵管を通っていく卵の様子も撮影できているが、ドングリ内に差し込まれた産卵管はさらに最奥部まで伸びていたのだろうか?
つまり産卵管も口吻の長さ位まで伸長するのだろうか?という疑問が残った。
さらに、コナラのドングリに産卵したのだから、やはりコナラシギゾウムシだろうとは思うが、思うだけではダメで、きとんと種名確認をしなければならない。
今日の写真は交尾するコナラシギゾウムシ。交尾時間はけっこう長くて、しかもメスは、多回交尾するのではないか、と思えた。
(EOS-5D 100ミリマクロ)
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