| コナラとハイイロチョッキリ 2007/08/21(その1) | | 今日はコナラの木を探しに出かけてみた。
都城市山之口町にある青井岳(標高560メートル)の麓近くの林道を走ってみた。するとわずかながらコナラの植わっている場所があった。こちら九州では、クヌギの林は非常に多いが、コナラの林はほとんどない。 今日見つけた場所も林ではなく、植林地の縁に植えられたコナラであった。そうした箇所がポツン、ポツンと続く。この辺の地名は「飛松」とあった。人家はたいへん少ない。木陰の多い川はとても涼しげで、綺麗で、川遊びには最適と思われた。
クヌギ林には、あちこちに「林に入るな!昆虫を取るな!地主」と書かれた立て看板がたくさん並んでいて驚いた。クワガタブームのおかげで、どこへ行っても採集者が入り込んでおり、地元の方々からすれば不快な思いをすることも多いのだろう。トラップを仕掛けたまま、回収しない不届き者も多いから、クワガタ採集者は嫌われても仕方が無い。
さて、コナラに近づいてみると、目の前を葉っぱのついた小枝がクルクルと回転しながら落ちて来た。足下を見れば、ドングリと葉っぱのついた小枝があちこちにころがっている。
拾いあげてみると、ドングリには産卵痕があり(写真上)、枝には切断面が残されている(写真下)。
虫の姿は確認できなかったが、おそらく関東にも多かったハイイロチョッキリの仕業だろう。しかし、この時期にもう産卵を始めているのはいかにも早い。 ハイイロチョッキリの産卵行動はビデオ撮影しなければならないので、あまりのんびりとしていられない。
残念ながらコナラの樹液は見つからず、クヌギやニレでも同じく昆虫酒場はひとつも見つからなかった。
(E-330 ズイコーデジタルズーム 14-54ミリ) | |