| 夕べ、陽が落ちてから庭の地面を歩いているヒラタクワガタのオスを見つけた。 体の大きさは左程でもないが、カッコいい。仕事の撮影で必要なので、しばらく飼ってみることにした。
1週間程前からうちの林のクヌギの樹液はどれも出が悪くなったようで、ぱったりと昆虫が来なくなっている。まさに夏枯れの状態である。樹液の出具合というのはほんとうに微妙だ。
そこでクヌギ樹液の出場所の一箇所に、人工樹液を毎朝、毎晩、塗っている。するとシロテンハナムグリやカナブンが少しは来るようになったが、以前ほどの数は来ない。カブトムシは毎晩来るが、これも数は少ない。
そういう中で、ヒラタクワガタが現れてくれたのは、少し嬉しい。 そこで白バックでポートレートを撮影しようとしたが、大暴れですぐに撮影台から逃げ出してしまう。でんぐり返って脚をバタバタさせる様は、まるでデパートのおもちゃ売り場でダダをこねる男の子のようだ(写真上)。
こういうとき、あることをすれば、一瞬にしてヒラタクワガタはおとなしくなる。おとなしくなるというか、脚を縮めピッタリ体に付けて死に真似の状態となる(写真中)。 死んだふりをずっとされては撮影できないが、しばらくして、またあることをすると、しっかり踏ん張った姿勢に立ち戻る(写真下)。
(E-500 ズイコーデジタルマクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
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