| チャバネセセリの吸い戻し 2007/08/17(その2) | | 朝一番に自分のオシッコを飲む、という健康法?があったような気がする。 それは人間社会の話で、今日のはチャバネセセリの食事の観察。
チャバネセセリがお尻から水滴(分泌液)を出して、それを石に垂らして、さかんに吸っていた。これを「吸い戻し行動」と呼ぶ。
長い口吻を杖のようにあちこちに突き立てて(写真上)から、何かを探り当てたか、次にお尻を強く前方に曲げて水滴を落とす(写真下)。その水滴が石の表面に広がるやいなや、すかさずその濡れた箇所に口吻を突き立て吸汁する。
「吸い戻し行動」は、地面や葉っぱに落ちた獣糞、鳥の糞で行なわれることが多い。まあ、乾燥してかちこちになった食料に水分を加えて、飲み易くすると考えてもいいだろう。 今日のケースでは石ころやその周辺部に、なんらかの動物の排泄物が染み込んでいたのだろうと考えられる。その微量なる栄養源を吸い上げるためには、まずは水溶液を必要としたのだろう。
(EOSキッスデジタルN EF100ミリマクロ)![新開 孝](sighn_ss.gif) | |