| 昼食後、飼い犬のチョロの相手をしているうちに、右前脚付け根あたりに豆粒のようなものを発見した(写真上)。
すぐにマダニ類だろうと気付き、いやがるチョロを押さえつけながら子供たちを呼んだ。
「見てよ、マダニは吸血するとこうして風船みたいにでっかく太るんだ。マダニの大きさは、普段は2、3ミリしかないけど、ほら凄いでしょ。」
自然離脱を待ったほうが良かったかもしれないが、チョロが可愛そうと子供たちも騒ぐので、さっそくマダニを取り除くことにした。しかし、マダニの口器が皮膚内に残るとマズいので、消毒用アルコールでマダニを弱らせて、ゆっくりとピンセットで引き抜いてみた(写真中)。 うまくマダニを除去できてから、実体顕微鏡で眺めてみると、マダニの口器には逆向きの歯列があって、なるほど引っ張っても抜けないようになっている(写真下)。
マダニに吸血された場合、すでに豆粒大にまで充分吸血したものは、無理矢理引き離さず、自然離脱を待つのが良いらしい。  | |