| 午前5時半。いつものクヌギ樹液ではカブトムシのオスが頭を突っ込んでいた。カナブンも一緒にいるが、樹液を吸えているのだろうか(写真上)。 ちなみにうちの林で見つかるカブトムシのオスは角も体も小型のものがほとんどだ。
オオスズメバチもやってきたが、カブトムシにあっさり追い払われてしまった。 写真には写っていないが、かたわらにはミヤマカミキリのメスが順番をまちわびているようだった。昨日はオスが来ていた。
しかし、2時間ほどしてカブトムシが姿を消すと、待ってました!とばかりにミヤマカミキリのメスが樹液の出る穴に頭を突っ込んでいた。しばしばカナブンたちを追い払ったりと、威勢もいい。さきほどまではカブトムシには席を譲っておとなしくしていたのに、ずいぶんと元気になったようだ(写真下/一見、他の昆虫たちと平和的に仲良く樹液を吸っているようだが、これはほんのわずかな瞬間の写真で、次の瞬間、ミヤマカミキリはみんなを追っ払った)。
ミヤマカミキリの独占状態が長く続いていたが、よく見るとコクワガタのメスが樹液の穴にすっぽりと体を埋めていた。樹液の出る場所では、体が小さなサイズで平たい体型のほうが有利なようだ。
先日、体の大きい立派なカブトムシのオスが別の樹液に来ていたが、さんざん他の昆虫たちを蹴散らしたあと、独り占めできた樹液を吸うにも、頭がつかえてどうにも口が届かないという、じつに情けない光景を見た。樹液を吸えないからか、ますますお怒りになる、というわけでノコギリクワガタなどは大きな角でしゃくるようにして投げ飛ばされていた。
(E-330 ズイコーデジタルズーム50-200ミリレンズ+FL-50ストロボ)
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