| 庭のケヤキにあるキボシアシナガバチの巣では、二日前から雄バチの姿が見られるようになった。
オスは、メスに比べて触角が長く、その触角の先が少しカールしているので区別は簡単。顔つきもほっそりしている(写真上/画面右)。
その雄バチたちは、もちろん巣の上では働きもせず、プラプラしているだけで、ときおり幼虫の吐き戻す液体を吸ったりしている。ところが、今日観察しているうちに、おそらく女王バチだろうが、その女王が急に怒り出して、雄バチの触角を噛んで引っぱり始めた(写真中/画面では翅を噛んでいる)。それはまさに凄まじい勢いで、
「出て行け〜!!このドラ息子!」と、思わず擬人的に解釈したくなるような場面であった。
どうやらオスを巣から追い出そうとしているようだ。そういう行動が数回ほど見られた。オスはしかし、必死?になって巣にしがみついて離れようとはしない。
ところがしばらくして、自主的に巣から離れるオスが一匹と、女王バチに追い立てられて、あっさり飛び去ったオスが一匹いた。結局5匹いたオスは残り3匹となった。
自主的に飛び去ったオスは、ほんの少し巣を眺めてホバリングしてから(なごり惜しそうに私には感じられた)、一気に南の方角へと消えていった。
コアシナガバチの場合、巣上で新女王バチたちと雄バチの交尾が行なわれるが、キボシアシナガバチの場合はそうではないのだろうか?
さて、今日の雄バチの観察は、庭であらたに見つけた巣で行なった。 なんと、この巣も仕事部屋のすぐ近くであり、トイレや風呂の窓からもよく見える。さんざん探して、その場所も確認済みだったはずだが、、、、、。写真下はその巣を撮影中の様子。
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