| 「ケバい!じゃん」の花 2007/06/17(その3) | | かつて、杉並のある現像所へ通っていた頃、カウンターの応対は概ね、女性社員であった。
年頃20代前半の若手が多かったが、その子たちの一部はここへ出入りするカメラマンによって、次々と一本釣りのごとく姿を消していった。つまりはカウンター越しに縁談が円滑かつ迅速に成立していった、ということだろうか。顔ぶれは憶え切れないほど変遷が激しかった。
ある日カウンターの向こうで、顔なじみの熟練の先輩に向かって、けっこうモテそうな新米社員が「先輩、今日の化粧、超ケバくなあい!?」とおそろしい発言をしている場面に出会した。ありゃりゃ、と内心は思いつつも、私はその会話を聞いてないふりを装いながら、熟練先輩の方に現像出しを告げた。
で、そういう場面をいきなり思い出したのも、今日の花を見た瞬間のことであった。これは、たしかにケバいかもしれん!!日本の里山風景には、間違いなく似合わない。
少し調べてみたが、この花の名前は判明していない。ウバユリなんかを想像するが、超ケバいから、、、、、。園芸品種が紛れ込んだのか?狭い範囲だが群落となっており、どうも残土廃棄に伴う繁殖の可能性が高いと見えた。
(本種は、ヒガンバナ科のアルストロエメリア属の植物で、アルストロメリアという名で園芸品種が多数出回っているようだ。原産地は南米で約50種が分布。 メールで教えていただいた方に感謝致します。)
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