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キバネツノトンボ 2007/06/10
今朝は雷雨となり、激しい雨のなか大間々のホテルを出た。

 赤城高原へと向かい、さらに水上に着く頃には、雨脚も弱まってきた。今ならキバネツノトンボの発生期だろうということで、私が数年前に見つけたフィールドを訪れてみた。

 草原を歩いてみると、さっそくキバネツノトンボのオスが見つかった。しばらくするとメスも見つかり(写真上)、しだいに多くの個体がいることがわかった。陽射しが出始めて、気温が上がると活発に飛翔するオスもいた。

 オスはおしりに写真中のような突起を持っているので、すぐにわかる。

 群馬県、水上町にはキバネツノトンボの発生地が小規模ながら点在している。私は偶然にも非常に個体密度の高い発生地を見つけ、以前にはよく通ったものだ。

 さて、このフィールドではヤマビルが多く、私も寸での所で吸血されそうになった経験がある。それで同行の鈴木さんと仲瀬さんには、くれぐれも注意するように言ってたのだが、、、、。

 車に乗ってしばらく移動しているうちに、助手席に座っていた仲瀬さんが、急に騒ぎ出した。何事かと運転席の鈴木さんを見れば、ズボンの上をヤマビルが歩いていた。車を止めて確認してみれば、鈴木さんの体には次々とヤマビルが見つかる。結局、5匹ものヤマビルが取り付いていたのであった。早く気付いたので、 幸いにも吸血されずに済んだ。

 ちなみに鈴木さんによれば、ヤマビル防除にはタバコの葉を靴下にすりこんでおけば、効果絶大ということだった。

(写真上/E-330  魚眼8ミリ)
(写真中、下/E-500 35ミリ+1.4倍テレコン)新開 孝

おにぎり「ソースカツ」 2007/06/09(その2)
 群馬県、大間々市で滞在しているホテル近くのコンビニで夜食を探していたら、「ソースカツ」という新商品を発見。

 群馬といえば、ソースカツ丼だが、それがおにぎりになったというわけだ。店員に聞いてみると先週発売されたばかりらしい。関東限定と書かれてある。

 肝心の味のほうだが、すこし辛い味付けだ。やはり、ソースカツ丼は丼で食べるのが正解のようだ。新開 孝

ぐんま昆虫の森 2007/06/09
 今日は群馬県、「ぐんま昆虫の森」で、昆虫観察会が催された。
昆虫友の会の主催で、私は観察会の講師を務めさせていただいた。

 小雨がときおり降るような空模様だったが、それでも観察会はそれなりに楽しくできたと思う。さすがに活動する昆虫は少なかったが、そのぶん落ち着いて、ゆっくりと虫探しもできた。
 
 昨年の6月にも紹介したと思うが、今回もヤナギでナカグロモクメシャチホコの若い幼虫を見つけた。この幼虫は刺激を与えると、お尻の二本の突起を広げて高く持ち上げ、なおかつその突起からムチのようなものを突出させる。このときになんらかの匂い物質が放出されているのだろうか?

 観察会を終えてからしばらくすると、晴れ間が出てきた。これなら明日にも期待できそうだ。そこで、今夜も大間々に投宿することにして、明日は昆虫写真家の鈴木知之さん、ライターの仲瀬葉子さんとともに、赤城巡りをすることにした。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ニッポンホホビロコメツキモドキ 2007/06/08
 4月後半ころ、我が家の庭でニッポンホホビロコメツキモドキのメスを見つけ、その奇異な姿を紹介した。

 顔を正面からみると非対称形であり、左の頬が大きく張り出している(写真上)。

 昨日、こんどは本種のオスが現れた。ひん曲がったような顔をしているのはメスだけであり、オスのほうは面白くないといえば面白くない顔(写真中、下)。

 メダケに産卵して幼虫が育つ本種は、5月に入ってからもときどきメスの姿を見かけていたが、オスは今回が初めての登場となった。

(E-500   35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 本日から群馬の「ぐんま昆虫の森」に出掛けます。新開 孝

ムカデは甘党? 2007/06/07(その3)

 縁側から「ムカデがいる〜!!」との声。

 「縁側なら家の外だから、ほっとけばいいじゃん!」と答えるも、
  洗濯物が取り込めないと騒いでいる。

 仕方が無いなあ、と縁側に出てみれば、なるほどムカデが板の隙間から半身を晒 していた。しかし、ムカデの体の下には染みがあり、アリが群れていたので、

 「なんだ、死んでるじゃん。ムカデコロリが効いたかな?
  アリがたかっているよ。」

 と、さらによく覗き込めば、いやいや、そうではなく、
 染みは昨日、子供が落としたアイスの汁だ。
 そういえば縁側でアイス食べていたなあ。

 「ありゃあ!?このムカデ、アイスの汁を舐めているよ。
  アリも来ているわけだ。」

 「おお、夢中になってアイス食べるムカデなんて、イメージ狂うなあ〜。」

  嫁さんがムカデのことを近所のおばあさんに話すと、
 ムカデ退治にはニワトリを放し飼いにすると良いと教えてくれたそうだ。
 
 「なるほどなあ!
  でも、ニワトリの放し飼いって、囲いとかどうやって作るの?うち、広いよ」

 (写真/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)


 新開 孝

眉間にしわ 2007/06/07(その2)
 ミカンの木で、デンと構えた顔(写真上)。

 
 歩き出せば、偽の顔だったことがわかる(写真下)。


 今日の写真に説明はいらないだろうと思う。この幼虫はしかし、クロアゲハなのかモンキアゲハなのか、よくわからなくなった。モンキアゲハの終令幼虫を見るのはこれが初めてであり、いろんな参考書の写真を眺めていると、ますます混乱してきた。まずは飼育してみよう。

 (E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

● 後日、モンキアゲハであることが判明。新開 孝

ナガサキアゲハの終令幼虫 2007/06/07(その1)
 庭の片隅にある一本のキンカンには、たくさんアゲハ類の幼虫がついている。

 今日は、ナガサキアゲハの終令幼虫を見る事が出来た(写真上)。よく探すと3匹いる。
 その幼虫の若いときの姿が、数日前に撮影した下の写真。アゲハ類の幼虫は小さい時にも、臭角を出す。

 (写真/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

田植え 2007/06/06(その4)
 今日の早朝は、室内でチョウの羽化をビデオ撮影した。昨日に引き続き同じシーンの追加。この撮影を早朝に済ませることができて、一安心した。

 というのも、今日は午前9時半から、うちの子供の通っている小学校で、田植えの行事があり、私はアルバム委員の一人なので、カメラマンを務めなければならないからだった。

 一週間前に担任の先生から電話があって、私は軽く受けてしまったのだが、よくよく撮影スケジュールを見直してみて、まずかったかなあ、と慌ててしまった。

 しかし、今日はばっちり天気も良く、全校生徒70人あまりの子供達、そして先生方とともに田んぼへと向かったのであった。

(写真上/全校生徒が集合。)
(写真中/田んぼへ一列に入場。)
(写真下/全校生徒が一列に並んで田植えができるのだから、これは良い。学年を超えて皆が友達だ。)


新開 孝

ヒメボタル 2007/06/06(その3)
 ゲンジボタルの話題がもう一週間以上前からラジオやテレビでよく取り上げられ、やはり九州は早いなあ、と感じていた。こちらでは5月の半ば頃から成虫が現れるようだ。

 うちの近所にもゲンジボタルの発生地があると、地元の方から教えてもらってはいたが、なかなか夜に出歩くことができなかった。
 ようやく昨晩のこと家族3人で、まずは近場ということで、すぐ下の田んぼへ行ってみた。するとけっこうな数、ホタルが飛んでいた。

 「おお、久しぶりにダイナミックな光りの舞いだなあ」と感激していたが、どうも様子が違う。そこで、一匹捕まえてみたら、なんと小柄なヒメボタルであった。
ヒメボタルは初めて見るので、これには驚いた。

 体長は6ミリ程度。その小柄な体にしては、点滅する光はかなり明るい。ゲンジボタルもやがて現れたが、やはり光り方がまったく違う。ヒメボタルの光りの明滅は、なんとも幻想的に感じるが、それは彼らがほとんど林の中か、林縁でしか活動しないせいかもしれない。ヒメボタルの幼虫は陸生で、薄暗い林床で生活しているようだ。

 今夜は私一人で、機材をかついで再び田んぼに降りてみた。田んぼの背後に続く植林のなかで、午後7時55分ころからヒメボタルの光りがポツポツと宙を舞い始めた。
  数は多いとは書いたが、しかし、群飛を林の外から撮影するのはほとんど不可能と思えた(写真上/ヒメボタルは画面左奥の林で明滅しているが、写真には写っていない)。

 我が家のすぐそばにあるスギやヒノキの植林が、ヒメボタルの発生地になっていたとは、ほんとうに驚いた。

 宮崎県内では、発生地が多いのだろうか。

(写真上、中/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
(写真下/E-330 7-14ミリズイコーデジタルズーム/60秒露光、ISO400相当、ノイズリダクション使用)

 新開 孝

トノサマバッタ、ふたたび 2007/06/06(その2)
 夕方、トノサマバッタが羽化していないか、あぜ道に降りてみた。
すると足下からトノサマバッタの交尾つがいが飛び出してきた。

 トノサマバッタの成虫を今年初めて見たのが5/22だから、成虫の出始めがその頃とすれば、すでに2週間以上が経過していることになる。
 やはりこちら九州南部では、トノサマバッタは2化するのだろう。

 で、このつがいを撮影した、しばらく後で、うちの裏手にある林の奥から、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。これにもびっくり。

(写真/EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ヤブキリのオス 2007/06/06(その1)
 今日、羽化したばかりのヤブキリ、オスを見つけた、一昨日にもオスは見ているので、ヤブキリの羽化時期なのだろう。

 ヤブキリは主に他の昆虫を捕食して暮らしている。前あしを見てみると、大きな刺が並んでおり、このあしでガッチリと押さえ込まれたら、アブラゼミだって逃げることができない。

 ヤブキリの迫力ある狩りの様子を観察するなら、夜に出掛けてみることだろう。今年はなんとか撮影しておきたい、と思っているシーンの一つだ。

(写真/EOSキッスデジタルN 100ミリマクロ)新開 孝

キヌアミグモ 2007/06/05(その1)
 室内でのビデオ撮影から解放されて、ようやく野外に出たのは、もう午後3時近くのこと。

 近所のサンショにカラスアゲハ幼虫でもついていないか、それを見に行ってみたのだが、その途中で小さなキヌアミグモのメスを見つけた。

 初めて見るクモだがそれもそのはず、本種は南方系で九州以南に主に生息しており、本州では山口、広島、和歌山、三重、愛知それぞれの県の一部にしか分布していないようだ。

 梢に水平絹網を張っており、その中央に陣取っていたが、脅かすと網から離れて警戒態勢になってしまう。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

スズメの巣箱 2007/06/05(その1)
 ずっと前に、スズメ用の巣箱を設置したことを書いたが、そこで育ったヒナたちは無事に巣立って行った。

 その後、新たなスズメのカップルが巣箱にやって来て、さかんに巣材を運び込んでいたが、最近になってパッタリ、巣箱に入らなくなった。巣箱の近くまで来てさかんにさえずってはいるが、巣箱を敬遠しているのである。

 その理由がわからないので、今日は巣箱をおろして、中を調べてみた。

 すると箱のなかにはぎっしりと巣材が詰まっており、トンネルの奥に小さな産座が設えてあった。この古巣があることが気に入らないのだろうか?その辺がよくわからない。古い巣材が気に入らなければ、それを掃き出して、新たに巣を作り直せばいいのではないか、そう思えるのだが?

写真下は、巣材をはさみで切って、断面を出したところ。画面左が巣口側。


 それにしても、にわか造りの巣箱はスズメにしては大き過ぎたようだ。そこで、この巣箱を真ん中で仕切り、2世帯住宅に改造しようと思う。

 我が家ではスズメの夫婦が少なくとも3世帯以上が住み着いており、巣場所を巡って、毎日騒々しい。先月、玄関近くにも巣箱を設置しておくと、すぐ翌日には営巣を始め、今ではヒナの鳴き声が聞こえるようになっているが、この巣箱をねらって新たなカップルが来ており、このところスズメ騒動が耳にうるさくなってきた。


 ちなみに、私の仕事部屋で聞くことできた鳥のさえずりは、4月から今日までで、以下23種類。

 シジュウカラ、コゲラ、キジバト、コジュケイ、フクロウ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ヒバリ、ホオジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ、モズ、ハシボソガラス、スズメ、ムクドリ、アカショウビン、ホトトギス、サンショウクイ、ウグイス、マヒワ、エナガ、カワセミ 。

 あと、田んぼや畑ではアマザギ、チュウサギ、ゴイサギ、アオサギをよく見る。

 それにしてもアカショウビンの鳴き声を部屋に居ながらにして聞いたときは、ちょっと感激した。ああ、南九州に来たんだなあ、と改めて感じた瞬間だった。
 新開 孝

キアシナガバチ 2007/06/04(その2)
 昨日は、雨の中でキアシナガバチの巣を撮影してみた。雨と低温のせいで、キアシナガバチ女王はほとんど動かず、巣にしがみついていた。ならば、雨の日にふさわしい絵をと思い、傘をさして撮影した。

 そして本日は晴れ間が出るとの予報だったので、その晴れ間が出たときの女王の動きを撮影する予定でいた。晴れ間が出たのは午後2時を過ぎてからだったので、それまでは明日のビデオ室内撮影の準備や、庭の草刈り作業をしていた。

 敷地内の草地や林の手入れをする作業が、ここ数日雨で滞っていたが、この頃ではそうした作業をしないと、かえって調子が出ない。それに何といっても夜飲むビールが美味しくない。右腕の激しい筋肉痛もかなりとれて、ようやく肉体労働の日々に体が馴染んできたように思う。

 さて、キアシナガバチは、期待通り、晴れ間が出たころ急にそわそわして巣を離れていった。帰巣する瞬間を撮影するのも今日の課題の一つ(写真上)。ダラリと垂れた長い後ろあしが、「アシナガバチ」という呼び名の由来であろうが、では何故かように長いあしをしているのか?という問い掛けに答えはあるだろうか?

 また、アシナガバチの巣の付け根は、コールタールを塗り固めたような黒光りをしている。これはアリの忌避物質が塗られているらしい。女王は体をそこに巻き付けるようにしながら、さかんにお尻のあたりを擦り付けていた(写真下)。
 どう見ても、そのときに分泌されるであろう液体を肉眼では確認できなかったが、肛門から分泌するのか、あるいは腹部の節間から分泌しているのか?疑問は増える一方だ。

 キアシナガバチについては、難易度の高い撮影も控えており、それに備えて久しぶりに35ミリ判フィルム(ベルビア100)を買っておいた。いよいよフィルムカメラ、EOS-1N-RSの出番かとも思っているが、できればこれを使わず、撮影を乗り越えたいものだ。

 
 
 新開 孝
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