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ノアザミの花 2007/05/14(その3)
 近所の田んぼの畦道にはノアザミがたいへん多い。うちの庭にもひょっこりと花を咲かせているくらいだ。

 畦道を歩きながら、ノアザミの蕾みや開花の段階をいろいろ撮影してみた。そのうちの4ステージが今日の写真。
 ひとつの蕾みを定点で細かく撮影して、これを動画に編集すれば、きっと面白い映像になるだろう。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ラミーカミキリ 2007/05/14(その2)
 ラミーカミキリは先月の末ころから、カラムシの葉上でよく見かけるようになった。

 けっこう朝早くから活動しているようだ。午前7時ころの朝日を浴びながら、カラムシの葉を食べている。

 (EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ナツグミ 2007/05/14(その1)
 うちのすぐ側の畑にナツグミの大きな木が一本ある。花が咲いている頃は、無数の昆虫たちが来ていた。しかし、結実後はほとんど虫の姿を見ない。

 ナツグミの持ち主であるKさんとは、先月、引っ越してからすぐにお知り合いになれた。

 「熟したら好きなだけ食べていいから」

 なんとも嬉しいお言葉!そろそろ色付き始めたが、食べごろはまだ一週間ほど先のようだ。

(EOS-5D  100ミリマクロ)新開 孝

クヌギ林の再生 2007/05/13
 うちの南側の斜面林はクヌギ林だが、しかしメダケにびっしりと占領され、クヌギはまさに喘いでいる状況といえる。

 季節もかなり進行してしまったが、今日は5本のクヌギの下刈りを試みてみた。まずは伐採竹を運び出すルートを確保すべく、竹切りノコで手作業をし、作業スペースができたところで、チェンソーに持ち替えて次々とメダケを切り倒していった。

 5本のクヌギのうち2本はかなり大きく、私が抱きついても手が届かないほどの胴回りがある。見上げれば、貫禄たっぷりのクヌギだ。

 クヌギ林は急勾配の斜面林だが、中に潜り込んでみると、中央あたりに平らな部分があることがわかった。今日は無理だったが、少なくともその平地までをメダケの薄暗い環境から、早く解放してやりたいと思った。

 そんな作業をしている傍らでは、私の父親が家庭菜園に畝を4条作ってくれて、そこにナス、ミニトマト、キュウリ、トウガラシ、エダマメなどの苗や種子を植えてくれた。


 『自治会の草刈作業に参加』

 前にも書いたが、うちは今住んでいる地区の自治会に加入している。その自治会の年間行事には、清掃作業や草刈作業があって、今日は集落センターでの草刈作業に行ってみた。作業は午前6時開始だ。私は鎌を持ってくるように言われていたので、草刈り機の入れない、植え込みの下などを這いずるようにして、丁寧に草取りをした。

 けっこう汗だくになって草刈りをしているうちに、成果もあった。それは集落センターの裏にオガタマの木を見つけたことと、そこに並んでサンゴジュとクロガネモチの木まであったことだ。

 うちの庭に飛来するミカドアゲハの一番近い発生地は、どうやらこの集落センターのようだ。そしてサンゴジュの花蕾にはそのうち、サツマシジミの幼虫が見つかる時期になると思われる。

 クロガネモチには、シンジュサンの幼虫がいずれ現れるだろう。


 午前6時から、1時間草刈をし、朝食後にはうちの林でメダケ刈り。そのような肉体労働で今日一日は終わった。
新開 孝

トラクターの威力 2007/05/12
 先月、お知り合いになれたKさんは、うちのご近所の方。とは言っても数百メートル以上は離れている。昨年、定年退職を迎えたばかりという。

 「畑でも作るのなら、いつでも相談にのるから」ということで、さっそく今日は家庭菜園の場所をトラクターで耕してもらった。

 「ええ、これだけ!?」とトラクターを乗り付けてから驚いた様子のKさん。

 耕す作業は、あっと言う間に終わってしまった。さすがにトラクターの威力は凄い。これを人力でやっていたら、丸一日はかかるだろう。

 昨日から新居を訪れてくれた私の親父さんは、さっそく畝を作ってくれた。

 「ここまで来て、畑いじりするとは思わんかったのう」
 
 「アハハ、帰りは別府の温泉にでもつかってよ」


 今日の私は、半日、ビデオの室内撮影に掛かりきりであった。新開 孝

ハラアカコブカミキリ 2007/05/11(その2)

 山都町のクヌギ林ではあちこちで椎茸栽培用のホダ木が積まれており、そういう場所では、ハラアカコブカミキリをたいへん多く見ることができる(写真上)。

 クヌギ林が綺麗に管理されているのは、ほとんどが椎茸栽培に利用されているためだが、このホダ木(シイタケ原木)の害虫がハラアカコブカミキリというわけだ。

 ハラアカコブカミキリは1970年以前には、対馬にしか分布していなかったが、シイタケ原木の移動によって、九州全土はおろか、東は埼玉県まで広く見つかるようになっているようだ。

 しかし、私は野外で本種を見るのは初めてで、かなりびっくりした。
ただ、よーく考えてみれば、日本のカミキリムシのほとんど全種の標本撮影をした経験があるわけだから、少なくとも一度は標本で見ているはずである。そう思えばたしかにどこか懐かしい気もする。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

熊本県山都町(やまとちょう) 2007/05/11
 今日は熊本県山都町に出掛けた。往路はうちから3時間半かかる。復路は3時間だった。

 特に山都町の蘇陽という所は、九州のヘソと呼ばれているようだ。ここを訪れた理由は、春の季節を遡るためだ。三股町の辺りではもう初夏に近い様子になってしまった。引っ越して間もなくて慌ただしく、春の撮影がほとんどできなかったが、それが少し心残りだった。来年があるさ、と言いたいところだが、今進行している仕事の関係もあって、そんな呑気なことも言っておられない。

 山都町に入ってみると、そこかしこに手入れの行き届いたクヌギ林と田畑がほどよく配置された美しい風景が続く(写真上)。感心しながら運転していくが、今日は時間がない。じっくり風景写真を撮る暇はない。
 
 それにしてもクヌギの若い林が多い(写真中)。それに混じってナラガシワが目立ち、コナラはたいへん少ない(写真下)。

新開 孝

キリギリス幼虫とキキョウソウ 2007/05/10(その4)
 昨日同様、本日も熊本へ出掛けることができず、午前中は飼育中の虫の世話に時間を割くことになってしまった。それにしても、今日は朝から北風がたいへん強い。そのせいで日なたはかなり暑いが、日陰に入るとひんやりするほど温度差が激しい一日だった。

 昨日、うちのすぐ横の畦道でトノサマバッタの幼虫を多数見たが、今日もその畦道をゆっくり歩いてみた。昨日にも気付いていたのだが、トノサマバッタと同じくらいか、あるいはそれよりも多いのがキリギリスの幼虫(写真上)。

 風があまりにも強いので撮影は諦めていたが、ふと足下にキキョウソウが数株あった。カラムシの群落の陰でひっそりと花を咲かせている(写真下)。
 キキョウソウも北アメリカ原産の帰化植物ということだ。キキョウの花に良く似ているので、この花の名前は憶えやすい。

(写真/EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)新開 孝

サツマヒメカマキリ、羽化する@ 2007/05/10(その3)
 先月、近所の神社やうちの庭などで、サツマヒメカマキリと思われる幼虫を次々と見つけた(4月22、23、28 日)。

 そのうち2匹をこれまで飼育していたが、数日前から餌を与えても食べなくなっていたのでそろそろかと思っていたら、昨晩から今朝にかけて、2匹が立て続けに羽化した。

 せっかく成虫を目の前にしたものの、サツマヒメカマキリとヒメカマキリについては、その区別点がはっきりとしない。生態面からでは、幼虫越冬するものがサツマヒメカマキリで、卵のう越冬するのがヒメカマキリだとも言われている。
 ヒメカマキリについては、おそらく日本海側での北限あたりと思われる新潟県の黒川村で、私は冬にヒメカマキリの卵のうをマツの樹皮裏から見つけたことがある。
 一方、南四国では愛媛県の明浜町でサツマヒメカマキリと思われる越冬幼虫を撮影したこともある。
 その当時は、サツマヒメカマキリのことをよく知らず、ヒメカマキリと混同していたのだが、越冬タイプが違うのはやはりおかしいのでは、と思い始めたのであった。
 
 しかし、同種であっても地域によって越冬ステージが違う昆虫も珍しくはないから、いったい真相はどういうことなのか、早くはっきりさせたいものだと思う。

 
 サツマヒメカマキリは、和歌山県の太平洋側から四国南部、そして宮崎、鹿児島にかけて分布しているようだが、ヒメカマキリとの区別が判然としないのでは、分布の知見もどこまでが正しいのか疑問だとは思う。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

サツマヒメカマキリ、羽化するA 2007/05/10(その2)
 羽化したサツマヒメカマキリを白バックで撮影してみた。

 驚くと身を伏せたり、脚を体にぴったりくっつけて擬死をするのがヒメカマキリ科の特徴でもある。

 秋によく見つかるヒメカマキリの方が、もっと緑色が濃いが、体色が識別に役立つとは思えない。

(写真/EOS-5D  100ミリマクロ)新開 孝

トノサマバッタの幼虫、ふたたび 2007/05/10(その1)
 昨日、たくさん見つかったトノサマバッタ幼虫をあらためて、よく調べてみた。

 するとすでに体長25ミリに達する終令幼虫と思われる個体(写真上)もけっこう見つかる。

 また一方で、体長13ミリ足らずの若い幼虫(写真下)も多い。

 終令幼虫のふ化時期を遡って推測してみると、4月の中頃あたりだろうか。

(写真/EOS-5D  100ミリマクロ )新開 孝

トノサマバッタの幼虫たち 2007/05/09
 今日は熊本県の山間部に遠出する予定だったが、早朝になって急遽、室内撮影に変更となった。ビデオのハイビジョン撮影だが、一連のシーンを撮り終えるまで、間に6時間もの待機をはさんでの長丁場となってしまった。
 初めての撮影ではないが、生き物の行動には個体差やいろいろな条件が重なり、予想通りにはいかないものだ。

 せっかくの晴天にもかかわらず、室内にこもっているのはやはり辛いものがあるが、午後3時にはようやく解放された。時間はもうあまりないので、うちの近所の畦道を一巡りしてみた。

 すると足下から次々とトノサマバッタの幼虫たちが跳ねていく。しかし、次の瞬間には姿が見えなくなる(写真上、中:褐色型)。彼らはじっとしていることが、一番安全であることをよく知っているのだろう。とはいえ、私の歩く地響きにはじっとしておられないようだ。
 体の大きさはまだ1センチ程度。せいぜい2令か3令といったところだろうか(写真下)。

 (写真/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

薪割り 2007/05/08(その3)
 クヌギの立ち枯れ木から、これまで4匹のミヤマカミキリ幼虫を割り出した。うち2匹は無惨にも幼虫の体を切断してしまったが、どうやらいずれも前蛹のようだ。

 さて、本日も残った材を割ってみた。今回はホームセンターで平タガネを買い求めた。タガネもグリップ付きからいろいろあったが、一番安いシンプルなタイプにした。ハンマーは前からあった1.3キロのものを使ってみたが、これでちょうど良い感じ(写真上)。
 先日は薪割りナタをタガネの代用にしてかなり傷めてしまったが、タガネだとまったく問題無いし、これはけっこう効率も良い。しかし、重労働であることには変わりないようで、明日は遠出を控えていることもあって、薪割り作業は3本までとした。

 残念ながらカミキリムシの幼虫は出てこず、古いトンネルだけが断面を現したのみ。しかし、このトンネルを仔細に眺めてみると、材中心近くの縦トンネルにはところどころに横枝トンネルがつながっており、その横枝が樹皮近くまで来ていることがわかった(写真下)。

 これはミヤマカミキリ幼虫が、樹皮近くで食事するという記載に符合するのであろう。そしてこのような枝トンネルがあるおかげで、蛹室が樹皮から37ミリも深い位置にあっても、成虫が材の外へと無事に脱出できることが納得できる。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 

新開 孝

エゴノキとジャコウアゲハ 2007/05/08(その2)
 昨日に続いて、すぐ近くにある「桝安森林公園」に行ってみた。ここはうちから5分ほどの場所で、一番高い展望台でも標高は400メートルしかない。しかし、展望台からの眺望はよく、都城盆地が霧島山を背景に広く見渡せる。 ここでナイターを行えば、けっこう虫が来るのではないか、と思える。

 行き止まりの展望台に行き着くまでの途中は沢沿いの林道で、地面近くを舞うサツマシジミの姿が多い。カワトンボ、ミヤマカワトンボ、サナエ類など、トンボもいる。サツマシジミはサワガニの死骸で吸水していた。

 エゴノキはあまり多くないが、ふと見上げればすでに満開となっていた(写真上)。その白い花でジャコウアゲハのメスが盛んに吸蜜していた(写真下)。
ジャコウアゲハはうちの庭でも飛んでいたから、どこか近くに発生地があるのだろう。

 (写真/E-300 50ー200ミリズーム)新開 孝
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