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昨日の花 2007/04/14(その1)
 うちのすぐ隣の田んぼの畦に群生していた紫色の花の植物は、まだ種名を調査中。
今朝は、花のクローズアップや、葉、根部についていた肉厚の葉などを、細かく観察してみた。

 今日も午前中と午後の二回に分けて草刈作業をし、かなりくたびれてしまった。
草刈作業では、初めてチェンソーを使ってみた。敷地の北西側の斜面には、コウゾとササがはびこっており、なかでも大きな株はチェンソーを使わないとたいへんである。
 さすがにチェンソーでの仕事は捗った。チェンソーの扱いには細心の注意が必要であるが、うちの敷地では必需品である。

 またクヌギの林の南斜面もチェンソーを抱えて入ってみたが、刈り倒されたササが雑然と混み合っていて、とても伐採作業ができる状況ではなかった。まずはそうした伐採株の運び出し作業をしなければならない。
 ロビンソン・クルーソーに憧れてはいても、こりゃあ、たいへんだなあ、と思うしかない。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

フクロウ 2007/04/13
 昨夜は玄関の外に出てみると、「ゴロスケ、ホーホー」というフクロウの鳴き声が近くから聞こえた。嬉しくなって嫁さんを呼んだ。「ほら、フクロウが鳴いているよ!」
草むらからは、シブイロカヤキリモドキの「ビーーー」という鳴き声がにぎやかだった。
「あれはクビキリギスの仲間だよ」。

 フクロウの鳴き声を聞くのは、ほんとうに久し振りだ。しかし、こういう里山環境とは、少し昔の日本なら全国どこにでも当たり前にあったはずなのだろう。

 今日は昼前に玄関を出たところで、足元からハンミョウが飛び立った。先日は、敷地内で越冬個体を見つけたくらいだから、これも当然のことではあるが、やはりびっくりした。近くの神社などの境内などに行けば、おそらくわんさかとハンミョウが棲んでいるのだろう。

 朝、子供の見送りに下の田んぼまで出てみたら、あぜ道に見知らぬ花が群れて咲いていた(写真上)。調べてみたが種名がわからない。田んぼの畦はきれいに刈り込まれているが、そこには季節折々の植物が花を多数、咲かせる。人の手が入ってこそ、多様な自然環境が生み出され、維持されているわけだ。
 うちの北西側の斜面は刈り込まれることなく、放置されて荒れていたが、今日はそこを草刈してみた。斜面の草地を畦のように、様々な植物が花を咲かせる環境にしてみたいのであった。
 草刈にのめり込んでしまって、かなり疲れた。草刈り機で草を刈ること自体は、そうでもないが、時間をあけて今度は、その刈った草をかき集めるのが、またたいへんなのである。ススキの枯れ株を切り払っていると、カヤネズミの古巣が出てきた。

霧島山を眺めながら敷地の丘に座って休んでいると、子供がキャッチボールしている広場が眼下に見えた(写真下)。
 
 午後5時半、どっと疲れてシャワーを浴び、缶ビールを飲むと、これが最高においしかった。

(写真上・EOS-5D EF100ミリマクロ)
(写真下・E-500  ズイコーデジタルズーム 50-200ミリ)
新開 孝

ヨコヅナサシガメの羽化 2007/04/12(その2)
 庭のクヌギで越冬していたヨコヅナサシガメ幼虫たちが、今日になって羽化し始めた。
午後4時近くになって、クヌギを覗いてみるとすでに羽化直後の成虫が多くいたが、ちょうど羽化脱皮を始めた2個体を見ることができた。
 
 ヨコヅナサシガメは今でこそ関東に広く生息しているが、10〜20年前までは西日本にしか分布しておらず、さらに遡れば九州のみしか確認されていなかった時代もある。つまりヨコヅナサシガメは南方系の昆虫なのであるが、どういうわけかその分布域を北へと広げてきている。

 羽化の様子を撮影するには、クヌギの幹に抱きつく格好になってしまう。ところが、そこへオオスズメバチの女王が、頻繁にやってくるのであり、やはりブーンという重低音の翅音が天空から響いてくると、クヌギから離れざるを得ない。
 このオオスズメバチが、うちの林で営巣してくれればなあ、と矛盾した期待もしてしまう。

(EOS−5D  EF100ミリマクロ サンパックB3000S)

新開 孝

霧の朝 2007/04/12(その1)
 今朝は濃い霧に包まれた。
登校する子供たちも、20メートル先まで進むと霞んでしまうほど(写真上)。

しかし霧のおかげで、庭木にクモの糸が無数に張られていることが、よく目立つ(写真中)。
コガネグモの幼体も大きくなってきた(写真下)。

(E−500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)


新開 孝

タテハモドキ 2007/04/11
 今日は雲が多くすっきりしない天気だったが、正午前後の日射しはかなり強かった。
仕事場の勝手口を開けると、ツマキチョウのオスが庭を舞っていた。先日からツマキチョウの姿はよく見かける。

 庭に出てみると、カワセミがすぐ頭の上をかすめるように飛んで行った。カワセミはうちの裏にある池によく来ているようだ。どこか近所で繁殖しているのだろう。

 室内の片付け作業の休憩で一息つけようと庭に出てみたのだが、次にはタテハモドキが弱々しく舞う姿が目に入った。どうやらわが庭で越冬したようだ(写真上)。
 タテハモドキは昨年の11月にも撮影しているが、あのときの世代が、こうして再び姿を現したのだろう。暖かくなったとはいえ、まだ気温は高くはなくて、Tシャツ姿では過ごせないから、ましてタテハモドキにとってはまだまだ寒いのだろうと思える。
 地面に降り立って、じっとしている時間が長い。辛抱強く待っていると、何回かだけ翅を広げてくれた(写真下)。

 先日、風呂場の換気口が開かないので、これは怪しいと思っていたら、やはりスズメが営巣していることが判った。換気口に換気扇を付けるにあたって、電源の配線を確認しようとして発覚したわけである。いつごろヒナが巣立つのか、その育ち具合を見ておこうと思い、昨日の夜、換気口の蓋をはずしてみた。

 すると換気口の隙間にはわら屑がいっぱい詰まっており、5羽のヒナがうずくまっていた。
 さて、どうしたものか。とにかくもこのまま巣立つを待ってやるしかないが、どうにか親が持ち運んでくる餌がどんなメニューなのか、それを撮影してみたいと思っている。

 
(EOS−5D   EF100ミリマクロ)
新開 孝

庭の虫 2007/04/10(その2)
 免許証の住所変更は、うちから車で20分程度のところにある都城運転免許センターで行った。待合室の長椅子では寝転がった、おっさんがいたりして、なんとものどかであった。
 いろいろな手続きや買い物などの用事は、そのほとんどが車を使えば30分以内で事が済む。便利といえば便利だが、これも車が無いとどうにもならないから、将来的な不安を感じる。

 うちの庭ではシロツメクサが圧倒的に多く、他にはカラスノエンドウ、スイバ、ギシギシ、そしてススキなどの草本植物がはびこっている。よく見れば、スミレやコスミレ、ムラサキケマン、も多く、ホトケノザ、イヌガラシ、カタバミなども目立つ。
 そして、今日になって気づいたのだが、レンゲも数株があちこちに咲いていた。ほんの少しの時間、そのレンゲを眺めていたら、モンキチョウのメスがさかんに吸蜜していた。しばらくすると、入れ替わるようにしてニッポンヒゲナガハナバチがやってきた(写真上)。

 また庭の隅っこではミヤマセセリが日光浴をしていた(写真下)。
他の虫がやってくると、さかんに追いかけていく。うちの敷地内にはクヌギとコナラがあるから、そこで幼虫が育っているのだろう。

 レンゲ畑は敷地から下った谷戸に数箇所あって、他にも三股町内のあちこちにみられる。近年、全国的にはレンゲ畑がめっきり減ってしまったが、そういう中で、ここ三股町には嬉しい光景があふれている。

 来週あたりから、三股町のあちこちのフィールドを訪ねて出掛けてみたいと思っている。

(EOSキッスデジタルN  EF100ミリマクロ)

新開 孝

クロコノマチョウのメス 2007/04/10(その1)
 庭のクヌギの樹液にクロコノマチョウのメスが来ていた。時刻は正午過ぎころ。

 昨日、このメスを見かけたので、今日あたりは樹液に来ているのではないか、そう思って覗いてみたら、やはり居てくれた。

 しかし、樹液には先客のクロオオアリが数匹陣取っており、クロコノマチョウがゆっくり食事することができない。

(EOSキッスデジタルN  EF100ミリマクロ)


新開 孝

撮影スタジオ 2007/04/09
 スタジオというほどの大げさなものではないが、今日は丸一日掛けて室内作業部屋を片付け、なんとか仕事ができる態勢にできた。この部屋は主に室内撮影や、機材の工作などをするスペースである。デスクトップのパソコンも一台据えてある。
 物置小屋がまだ設置できていないので、この部屋には草刈り機やチェンソーなど似つかわしくない物件までころがっている。
 
 室内作業部屋の隣には、写真の保管と事務作業用の部屋があり、流し台もあって、そこでは昆虫飼育も行なう。私の場合、あまり飼育は好まないので、大きなスペースは必要ない。飼育については、敷地内での野外飼育も可能となった。

 引っ越してからこの1週間、いろいろと屋内や野外を併せて片付け作業に追われ続けてきたが、私の仕事部屋については、まずはパソコン環境を立ち上げることを優先して進めた。そのためパソコン以外の作業スペースは無茶苦茶な物置小屋状態になって足の踏み場も無いほどだったが、今日になってようやく落ち着いたと言える。
 もっとも、まだ飼育スペースの空間はこれからであり、そうはいっても免許証やら銀行の通帳の住所変更や、為すべき事はいっこうに減らない。

 というわけで、昨日、掘り出したコガネムシ幼虫の写真もまた後日へと先送りとなってしまった。
 そういえば、昨日は庭でクロコノマチョウを見た。クヌギの樹液の近くを舞ってからササ薮の中に姿を消した。
 うちの敷地内に生息するチョウは何種になるのだろうか?
 小諸の海野和男さんのアトリエに比べれば、はるかに少ないだろうけれど、今年中には確認できるはずだ。

(E-330  8ミリ魚眼)
新開 孝

日向夏と金柑 2007/04/08
 今日は、花壇作りの続き。
広さは1帖半ほどの花壇だが、草地を掘り起こすところから始め、コンクリートブロックで囲いを作ってみると、けっこうな肉体労働となった。
 これから腐葉土を敷き込んだりと、まだまだ作業工程は残っている。

 鍬で土を堀り起こしていくと、次々とコガネムシ類の幼虫が出てきた。かなりの数なので、幼虫を集めてみた。その幼虫たちの写真を紹介するつもりだったが、スタジオ部屋の整理をしているうちに撮影する時間がなくなってしまった。
 いや時間はあったのだけれど、少し疲れてしまった。

 そこで今日は、ここ宮崎で旬の果物を紹介してみよう。

 ひとつは日向夏。皮をナイフでそぎ落とし、乱切りにしてそのままほおばると、たいへんおいしい。冷やしてから食べるとさらにおいしい。
 金柑はよく洗ってから、丸ごと食べる。甘みと酸味のバランスが良く、これもおいしい。とにかく柑橘類の旨味の要は酸味であり、その微妙な味わいが良い。愛媛のミカンは、それはそれでおいしいけれど、甘味にこだわり過ぎてはいないか、そんな感じがした。


(E-500  35ミリマクロ)

 
新開 孝

モンシロチョウのねぐら 2007/04/07(その2)
 近所への挨拶回りの帰り道、田んぼのあぜ道で、ねぐらについたモンシロチョウが目に入った。家族皆で歩いていたので、うちに戻ってからそのモンシロチョウの場所へダッシュした。撮影しているうちに日没となった。
 モンシロチョウを撮影した帰り道、ねぐらに戻る途中のカラスにも出会った。

(EOSキッスデジタルN 100ミリマクロ)

新開 孝

クヌギ 2007/04/07(その1)
 敷地内のクヌギで、すでに立ち枯れたものもある(写真上)。
このクヌギの根部にはノコギリクワガタの幼虫が入っているのではないか。そう思うと、このクヌギの根っこを掘り起こし、ノコギリクワガタ幼虫の生息部位という断面を撮影してみたくなった。

 ノコギリクワガタ幼虫の生息場所をわかり易く描いた写真というのは、これまでほとんど見た事が無い。ともかくも、私の林では、そういう撮影を思う存分できるのである。

 そして隣のクヌギでは、ヨコヅナサシガメの幼虫たちが、体をパンパンに膨らませて、羽化の日を待っていた(写真下)。

 (写真上/EOS-5D EF15ミリ魚眼)
 (写真下/E -330 8ミリ魚眼)新開 孝

越冬ハンミョウ 2007/04/06
 今朝は、物置小屋を設置する場所を掃除した。すでに物置小屋は発注してあるが、設置場所の条件を業者が下見に来るというので、急遽、整備したわけだ。

 ところが隅っこに放置されていたベニヤ板(写真上)をめくると(写真中)、なんとハンミョウが一匹、そこで冬越ししていたのであった(写真下)。

 ハンミョウは、全国的に激減しており関東地方では特に少なくなってきている。しかし、ここ九州ではまだまだ健在のようだ。

 ハンミョウの越冬場所というのは、崖などの土中の隙間などが、よく知られているが、こうした安直な場所も越冬場所に選ばれることを初めて知った。
 
(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 『草刈り作業』

 草刈り作業はこのところ連日、1時間半程度は行なうようにしている。今日は花壇を作るための草刈りも行なった。花壇には百日草を植える予定である。
 そこで土を掘り起こすための必需品、鍬も買い求めた。こうしてどんどん、農作業用道具も増えてきたので、物置小屋はどうしても必要なのである。
 
 草刈り作業などをするときに、私はつなぎを着ている。つなぎにはポケットもあって携帯電話を携えているが、携帯電話のバイブレーターもまったく無効となってしまうことが今日になってわかった。草刈り機の騒音と振動で、携帯の着信に気付きようがないのである。
 
新開 孝

寒い朝 2007/04/05
 今朝も冷え込んで、あぜ道には霜が降りていた(写真上)。

 うちの子供達は、新しい小学校に初登校の日。学校までは歩いて40分程度だ。全校生徒数は60数人。
 今回の転居については、私の仕事の都合が優先していることからも、少しは子供達から恨み言を言われても仕方が無いかなあと思っていたが、案外、元気に登校してくれて安心した(写真下/画面奥は霧島山)。

 下校後は、兄弟ともに友達と遊びに出掛け、とても嬉しそうにしていた。下の子はさっそく友達に釣りに誘ってもらい、池に行ったそうだ。釣果はゼロだったそうだが、そのあとは友達のお父さんが仕掛けているイノシシの罠を見に行ったという。どうやらその罠はうちの近所にあるらしい。

 私は午前中は室内の荷物整理をし、午後、買い物から戻ってからは、草刈り作業をした。
 私はかつてロビンソン・クルーソーに憧れたこともあって、孤独に自然と対峙することには喜びさえ感じる。草刈り機の扱いもかなり慣れてきた。明日は、チェンソーを発注する。林のクヌギたちは、ササの猛威に晒されてまさに悲鳴をあげているかのようだ。このまま放っておけば、ササ山に変貌してしまう。

(写真上、下/E-330 14-54ミリズーム)

 

新開 孝

コミミズクの春 2007/04/04
今日も部屋の片付けが続いている。用事があって宮崎市にも出掛けてきた。三股町から宮崎市内までは1時間程度で、信号もほとんどなくて快適なドライブとなる。
 そこで本日の写真は、少し遡って先月の28日に松山で撮影したものをアップしてみた。


コミミズクの幼虫は、冬の雑木林でよく見つかる普通種。しかし、これまで成虫の姿を見た記憶があまりなく、当然ながら成虫を撮影していなかった。

 ところが今日は、コナラやアベマキの梢を見ていると、次々とコミミズク成虫の姿が見つかり、少し興奮した(写真上)。ほんとうに密度が濃いのだ。
 さすがに成虫ともなると、隠蔽擬態の技では幼虫に劣るが、それでも成虫の姿は枝にできた瘤のようにしか見えない。

 しばらく探してみると、羽化寸前と思われる幼虫も見つかった(写真中)。でっぷりと太った腹部は、羽化脱皮が近いことを窺わせる。ならば、羽化途中の個体もいるのではないか、そう思って探してみると、脱皮殻と並んだ羽化直後の個体が見つかった(写真下)。

 コミミズクは、幼虫の隠蔽擬態があまりにも見事なことから、その姿がよく紹介されるが、その割に成虫の写真を見る機会はきわめて少ない。

 今日訪れた場所は、松山の実家から車で10分もかからない丘で、里帰りした際には必ず立ち寄るお気に入りのフィールドの一つ。
 ここにはアベマキやコナラが生えており、以前、ヤママユガの本を作るときにここで越冬卵を採集したことが懐かしい。

 そのような、自分でもよく知っているつもりのフィールドで、多数のコミミズク成虫に出会えるとは意外でもあった。

(写真上、中/ EOS−kissデジタルN 65ミリマクロ)
(写真下/ EOS-5D)
新開 孝
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