| ニホンホホビロコメツキモドキ 2007/04/24(その1) | | 長い上にけったいな名前の虫。たしかに名前通りにけったいな姿をしている。
今日は雨で、おまけに室内撮影の準備に追われていたから、本種の写真は昨日撮影したもの。
昨日は少しづつ時間を割いて、庭のツツジの花にやってくる昆虫を撮影してみたが、そのツツジの花で、初めてニホンホホビロコメツキモドキを見つけた(写真上、中)。頭でっかちで、お尻の方がすぼまった体型。しかも前脚の先端、ふ節は大きい。「おお!メスではないか!」
そして、「ホホビロ」と呼ばれる理由は、顔を正面から見れば納得できる。しかも、単に頬が広いというだけでなく、顔面左側がアンバランスに広がっているのである(写真下)。この非対称の顔立ちは、メスに限ってのことであり、オスは左右対称であるから、さらに驚くではないか。
ニホンホホビロコメツキモドキの幼虫は枯れたメダケの茎内で育ち、そのまま蛹となって羽化する。つまり2月ころ、枯れた細い竹材を割ってみると、本種の新成虫がかぐや姫のごとく見つかるというわけである。 メダケならうちの林には、山ほど生えている。早く駆逐してしまいたいとは思っているが、意外な出会いがあってみれば、少しは残しておこうかなどとも考えてしまう。
(写真上/EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ) (写真中、下/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
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