|  |  | | コナラの冬芽で、タマバチの一種が産卵していた(写真上/撮影地は「ぐんま昆虫の森」で、撮影したのは昨日)。 このタマバチは無翅であるが、翅のある種類もいる。
タマバチが産卵した結果、春になって芽吹きのころから「虫こぶ」(虫えい)が形成されていく。
タマバチ類の生態は非常に複雑で、専門書を読んでいても頭が混乱してくるばかりだ。やはり、実際に野外で綿密な観察を自ら行なって理解していくのがいいと思うが、とはいえ、それは決して容易ではない。
しかもヤドカリタマバチ類というのがいて、こやつは他種のタマバチの「虫こぶ」にちゃっかりと宿る。そこで話は一層ややこしいことになる。
(写真上/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン) (写真下/空堀川、私の住むマンションは画面中央左の白い建物/E-330 14-54ミリズーム)
今日は、今進めている本作りの打ち合わせで、新井薬師方面へと出向いた。西武池袋線で江古田まで電車、そこからバスという経路は初めてであった。路線区間の運賃はいくらかと思えば、210円だった。私が昔、上京した当時、都内の路線区間料金は120円だったように覚えている。 バスでゆったりと街中を巡れば、たしかにこの大東京、家と舗装道路ばかりがいつまでもいつまでも、延々と続く。こういう環境にはとても住めんなあ、と私は窒息しそうな気分になったが、こういうゴチャゴチャと人工物ばかりに取り囲まれていないと落ち着けない、という人もけっこうたくさんいるのだろう。
打ち合わせが終わってからは、歩いてJR中野駅近くの「あおい書店」に立ち寄ってみた。この書店はワンフロアーだが、店舗面積はかなりあって、品揃えが豊富である。しかも私の著書がアウトドアのコーナーに揃って並べてあったりする。すでに古書店以外ではなかなかお目にかかれない、「珍虫の愛虫記」もまだあった。長く売れ残っていても、売れるまでは辛抱強く置いてくれているようだ。この一冊が売れたら、おそらく補充はしないだろうとは思う。
今日のお目当ては、岩波新書の復刊本「南極越冬記」(西堀栄三郎)と、平凡社ライブラリーの「日本奥地紀行」(イザベラ・バード)であった。 残念ながら「南極越冬記」は品切れだった。グレッグ・イーガンのSF文庫も欲しかったが、今日はパスした。 昼食には、以前入ったことのあるラーメン屋を探したが、その店はすでに無かった。めし屋の変遷もほんとうに激しい。
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