| 梢の探し物、そして「お知らせ」 2006/11/30(その2) | | さいたま市、秋が瀬公園に出向いた理由は、クヌギカメムシの様子を見ることであったがついでに探しておきたいものがあった。
その一つは、ミドリシジミの越冬卵である。 秋が瀬公園は、ミドリシジミを多産することで有名だが、じっさい幼虫も成虫もよく見かける。落ち葉の下では蛹も見つかる。しかし、これまで越冬卵を探してみたことがなかった。そこでクヌギカメムシのついでに少しばかりハンノキの梢をのぞいてみたら、すぐに卵は見つかった(写真上、中)。
さて、もう一つの探し物は、はやにえ、である。モズのはやにえに、どんな獲物が立てられたか、これを見るのは秋、冬のフィールド巡りの楽しみのひとつ。 こちらはミドリシジミ越冬卵を探しているうちに、偶然、見つかった(写真下)。 ハンノキの枯れ枝に、のど元からグサリと串刺しにされたカナヘビは、まだ死後硬直がきておらず、触ってみるととても柔らかい。こんな大物の獲物をはやにえに立てるということは、モズの食欲は左程でもなかったということか。
(E-330 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン) (写真中のみ、E0S5D MP-E65ミリマクロ)
『「昆虫ある記」毎日更新の休止のお知らせ』
少し以前にもお知らせしましたが、「昆虫ある記」の日々更新は、今日をもって一旦、休止とします。
来月、つまり明日からは不定期更新となります。これまでの3年間、この「昆虫ある記」を熱心に訪問していただいた方々には、深くお礼を申し上げます。
不定期更新とは、一週間に一度くらいの更新になるかと思います。ときたま、チェックしていただければ幸いです。
そこで、この3年間を振り返って、少し気に掛かっていた事についてですが、一つは2004年の暮れから2005年の2月にかけての朝日新聞連載記事のことです。この連載記事の写真は、地域によっては写真がカラーでないとの声をいただき、その写真を当「昆虫ある記」で紹介するとしました。しかし、8回連載のうち2回分のみのアップしかできず、たいへん恐縮しております。 やはり日々のフィールドある記を綴っていると、その日その日の情報を優先してしまいます。毎日の小さな観察記録をホットとなうちにお伝えしたい、という本来の筋を通してしまいました。また、もう一つの理由としては、朝日新聞社から写真原版がまだ返却されていないことです。連載に使った写真は、デジタルデータとポジ写真の混成でした。返却を請求することも、思い出してはすぐ忘れてしまう、ということをずっと繰り返してきました。これはまさに怠慢としか言いようがありません。もうそろそろ、しっかり請求しなければいけませんね。
さて、細かいことですが、機材のお話で、「ハクバのデジタルスレーブストロボ」が調子悪くなりメーカーで調べてもらっていることをお伝えしました。 その結果の連絡が、ちょうど今日になって届きました。メーカー側からの説明によると、故障した詳しい原因は結局、判明しなかったそうです。ただし、デジタルスレーブストロボの電気回路は、アルカリ電池用に設計されており、水素ニッケル電池やリチウム電池を使用すれば回路に負担がかかることが考えられるとのことです。そう言えば私は水素ニッケル電池を使ってきました。何といっても電池の持ちがアルカリよりか格段にいいからで、しかも充電式のほうが経済的です。チャージも速いです。 アルカリ電池を使うとなると、実用的には問題が生じてきますが、使えないわけではありません。私の場合は使用頻度が高過ぎるのでしょう。
スレーブストロボと言えば、サンパックから今月末に新製品が出ているはずです。このストロボには私も期待していますが、仕様を見る限り水素ニッケル電池も使えるはずです。
日々更新が、一週間おきの更新となりますが、来年4月からは宮崎県三股町での新「昆虫ある記」を始める予定です。是非、御期待ください。
なお、新開への連絡は、yamakamasu@shinkai.info まで。
新開 孝
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