| クコの紫色の花と朱色の実を、今は同時に見ることができる。
花にはよくミツバチなどが来ているが、葉っぱを暴食する虫もいて、とくに目立つのは、トホシクビボソハムシである(写真上)。もっとも小さな甲虫だから食べ痕ばかりが目立って、虫の姿はそれなりに意識してかからないと、ちっとも目に入ってこない。
「トホシ」と和名はついているが、黒斑がまったくない無紋タイプが多く、今日観察したクコの株上では、文字通り「トホシ」を背負った個体はわずか一匹であった。 成虫も幼虫も、クコの葉を食べるのであるが、幼虫は自分の背中に排泄物を背負っており(写真中)、頭部と胸脚以外はまさに、うんちのかたまりなのである。つまり自分の糞が身を守る隠蔽物となっているのである。
(写真上、中/EOSキッスデジタルN マクロ65ミリ) (写真下/EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ) | |