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アカスジチュウレンジ 2006/09/09(その1)
 ノイバラが一旦はほとんど丸坊主にされて、それがようやく葉っぱを付け始めてから2、3週間くらい経つだろうか。
 
 昨日、そのノイバラを見てみると、アカスジチュウレンジと思われるふ化幼虫群(写真上)や、終令幼虫(写真中)がモリモリと若葉を食べているのに気付いた。

 そして本日の夕方、再びノイバラを見に行くと、なんとアカスジチュウレンジのメスが産卵をしている最中であった。
 本種は年に3〜4回、発生するので、まだしばらくは観察が可能だろう。

 しかしながら、ここ空堀川沿いの植え込みはかなり頻繁に刈り込みされる上、葉っぱを暴食する芋虫などはさっさと駆除されそうだ。
 本種の生活史をまとめて撮影しておきたいので、少し若い幼虫たちを持ち帰って飼育することにした。

(写真上、中/EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)
(写真下/EOS-5D   マクロ65ミリ)新開 孝

ツマグロオオヨコバイの羽化 2006/09/09(その2)
 ようやくツマグロオオヨコバイの羽化を撮影できた。
 羽化開始時刻はちょうど午前4時。

 撮影そのものはこれで3回目だが、ほぼ満足いく写真になったのは今日の1回だけ。明朝、もう一度だけ撮影を試み、これで終了としたい。

 ツマグロオオヨコバイの羽化時刻は今日のように早朝が多いようだが、午前10時ころや、夕方から9時ころまでの間という例もあり、撮影となるとなかなか厄介ではある。
 そして羽化を間近にした幼虫はけっこう神経質で、ちょっとした刺激でさっさと場所替えしたり、羽化時刻を延長してしまうから、細心の注意が必要である。
 また羽化前兆を現した幼虫でも、そこから実際に羽化が始まるまでにはかなりの個体差があり、油断していると、「あ〜あ、もう羽化しとるがなあ〜!!」となりかねない。今回、私はそれを2回も経験した。その瞬間のショックは、何とも言い難い。

(EOS-5D  マクロ65ミリ)新開 孝

無事に蛹化したウラギンシジミ 2006/09/08
 白いスペードマークを背負ったこの蛹は、9/3に紹介したウラギンシジミ幼虫が蛹化したもの。

 幼虫はお尻にある一対の突起のうち、片方が生えていなかったのだが、そのまま成長を遂げて、昨日のうちに蛹へと脱皮したのである。
 はたしてこのあと、成虫がうまく羽化できるのかどうか気になる。

 ウラギンシジミは、クズの花を丹念に見ていくと、今なら卵、若い幼虫、終令幼虫といろんなステージが見つかる。
 
(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

産卵に来たアオスジアゲハ 2006/09/07(その1)
 昼食後に台所で洗い物をしていると、窓の外でアオスジアゲハが飛んでいるのが目に入った。

 台所の外にはクスノキが植わっており、ちょうど若葉が繁っているあたりにアオスジアゲハは絡むように舞っている。急いで隣の部屋にカメラを取りに行き、戻ってみると、さかんに産卵していた(写真上)。

 ただし台所の窓は外側へ押し開くタイプなので、ガラス越しにしか撮影できなかった。しかも窓ガラスは中にワイヤーが入っているので、ぴったりガラス面にレンズを押し付けても、そのワイヤーのボケが写り込んでしまう。

 今日の産卵シーンの写真は仕事では使えないが、こうしてWEB上で紹介する程度ならなんとか見れるだろう。
 卵のアップ写真は、切り枝にして室内で撮影してみた。ふ化したらクスノキに戻すつもりだ。

(写真上/EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)
(写真下/EOS-5D   マクロ65ミリ)新開 孝

ナツアカネ 2006/09/07(その2)
 ナツアカネは、アキアカネよりか少し小柄のようだ。

 いわゆる赤とんぼの仲間だが、アカネ類の見分け方は簡単なようで、実際には実地で経験しないとすぐには身につかない。識別を覚えるには、やはりトンボを捕まえてじっくりと体の仔細を観察することを繰り返すのが早道である。
 
 そのためには捕虫網を携えてフィールドを歩く必要があるが、場所によっては捕虫網を持っているだけでも注意を受けてしまう。まるで極悪人扱いされることもあり、たいていは採集が目的ではないと説明しても受け入れてはくれない。捕虫網=昆虫採集という図式は、思慮があまりにも足りないとしか言いようがない。
 こうした偏屈な自然保護思想はなんとかしてもらいたい、と思う。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)新開 孝

コロギスのメス 2006/09/07(その3)
 空堀川遊歩道の金網柵で、じっと隠れるようにしていたコロギスのメスを見つけた。コロギスを見るのは久しぶりだが、昼間に姿を晒していることは珍しい。

 この場所のすぐ脇には水銀灯がある。昨夜あたり、その明かりに集まる昆虫を食べに来ていたのではないだろか。
 コロギスは夜行性で他の昆虫などを襲って食べる。そして明るい日中には葉っぱを切って綴じ合わせた巣内に籠っており、夜間でないかぎりほとんど姿を現さない。

 成虫のメスを見つけたあと、今度はノイバラでコロギスの幼虫を2匹見つけた。幼虫はノイバラの葉を数枚綴り合わせた巣内に隠れていた。こういう出会いが通常であるが、探すこともなく偶然に見つけたわけである。
 偶然でなく、意識して探そうとすると今度はなかなか見つかるものでもない。

(EOSキッスデジタルN   シグマ50ミリマクロ)新開 孝

小型自由雲台 2006/09/07(その4)
 夜間撮影の補助ライトを固定するときに役立つだろうと思うのが、写真の小型雲台である。 今はスレーブストロボの固定用として使っており、これはたいへん具合がいい。

 どこが良いかと言うと、操作ネジのグリップが大きくて掴み易いのと、グリップのわずかな緩め操作で即フリー状態になる点だ。逆に締め込みも寸時にできてガッチリと固定できる。素早く操作できるのが良いわけである。

 だが、難点もある。グリップが大きいため、この雲台を平板面に直に取り付けることはできない。細い棒状の先端などに付ける設定なのだ。平面にどうしても取り付けたければ、グリップの当たる長さ分の下駄を履かせるしかない。下駄を履かせる工作も簡単かもしれないが、そこまでするよりか素直に使えるところで使いたい。

 この小型自由雲台はどこにでもありそうで、案外と無い。昔、私が購入したのは池袋の東急ハンズの素材コーナーであったが、その後この商品はすぐに姿を消してしまった。秋葉原あたりで探せばあるのかもしれないが、それを探しに行く気合いはない。
 今思えば、最初に5、6個まとめ買いをしておけば良かったとも思う。新開 孝

夜間撮影時の補助ライト 2006/09/06
 よほど強力絶大な光源でもない限り、夜間撮影時の補助ライトは、被写体に光軸をきっちり合わせる必要がある。

 で、そのための工夫を今日も紹介してみたい。前回にも書いたように、だからと言って、そうたいそうな工作でもなく、あり合わせの市販品を組み合わせただけのもの。

 肝心なポイントとは、しっかりライトを固定できることと、迅速に片手でもって光軸を可動できるかどうか、という点である。

 写真上はカメラへの固定用L型アームと改造ライトの2種類。ライトはいずれもストロボ用のアクセサリーシューにワンタッチで装着できる。

 写真中は、もともとボールヘッドで自在に光軸が動かせるタイプのライトを、ストロボの足に付け替えただけ。このライトは光量が今ひとつだが、軽いのが取り得。ただしボールヘッドは簡単に可動できる反面、歩いているうちにライトの向きが勝手に動いてしまう、という短所もある。

 写真下は、光量は強力だが少し重たい。このライトをガッチリ固定するには
、しっかりした自在アングルが必要。ライトを固定する部品は他にもいろいろ工夫できるだろう。ガッチリ固定は出来るが、ライトの向きを変えるときは両手が必要なときもあり。

 じつは小型のボールヘッドの自由雲台で、操作性が非常に良いものが手元にある。それはガッチリ、しかし可動時は片手でスムーズにできる、という優れもの。ただしこれは、操作ダイヤルの大きさの問題もあって、L型金具に取り付ける場合には不具合が生じる。それについてはまた明日、アップしたいと思う。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)

『MacBookProとは、なんぞや!?』

 私は現在、ウィンドウズとMacの両方を使っているが、もはやMacのOS環境を今のOSX10.3.9からバージョンアップする気は当分ない。

 ところで今年から大学生となった甥が、学校の授業でMacを使う必要があり、ついにMacBookProを購入した。ところが甥のところの兄弟はウィンドウズを使っており、まったく初めて触るMacにはなかなか馴染めない様子。

 そこでMacを使っている叔父の私のもとへ、MacBookProを携えてやってきた。すでにユーザーアカウント登録まで済ませ、通常には使用できるまでの設定は終えている。ただしパスワードが今一、記憶違いなのかうまく入力できない。
 で、とにかくまずはメモリーの増設(2G)をしてみることにした。これは無事終了。しかし、ここでパソコンを起動しても何故かしばらくするとダウンしてしまう。電源を数秒間押して再起動せよとの暗〜いダイアログが出てしまう。

 メモリー増設に問題ありかと疑い、一旦メモリーを512MBに戻してみると起動できたが、さらにOSXの再インストールを試みるも、最後の再起動時で落ちてしまう。これを3回繰り返して、ついに諦めることに。

 私はMacのモニター上で初めて見る警告ダイアログに驚くばかり。インストール作業の完了後に、なぜに落ちてしまうのか!?

 インテルMacと縁は無いと思っていたが、いきなりの初対面で面喰らってしまった。「こりゃあ、パソコン本体の取り替えだねえ」と甥に差し戻すしか、他に策は無いのであった。

 

新開 孝

キタテハの夏型 2006/09/05(その5)
 先日、空堀川の遊歩道で見つけたキタテハの蛹が今朝、羽化した。

 朝日を浴びて広げた翅は、あきらかに夏型である。しかも黒色紋が広い。
このところ、ずいぶんと秋の風情を感じるようにはなってきたが、まだまだ夏とも言える。

(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

センニチコウとツマグロヒョウモンのメス 2006/09/05(その4)
 すっかり関東に定着したツマグロヒョウモンは、もういつなんどきその姿を見ても、それほど不自然には感じなくなった。
 
 本来、南方系のチョウであったツマグロヒョウモンが、ここ関東圏でも越冬して通年、発生するようになったことは、やはりどこかおかしい。

 写真のツマグロヒョウモン、メスはセンニチコウの狭い花畑でずいぶんと長い時間、ずっと吸蜜を繰り返していた。

(EOSキッスデジタルN   シグマ50ミリマクロ)新開 孝

夜間撮影用のライトについて 2006/09/05(その3)
 夜間撮影では、フォーカス合せ用の光源が必要だが、そのライトを片手に携えて、というわけにはいかない。そこで昨日はL型アームとLEDライトの固定方法を紹介してみた。

 今日はその別アングルの写真だが、ライトの固定方法はもっといろいろと工夫できるはずだ。
 理想的には、ストロボの発光部にモデリングランプが組み込まれているものが使い易い。なんといってもストロボの光源面は常に被写体に向いているからだ。

 夜間撮影用の補助ライトの工夫は、レンズの種類や光源のタイプによって、いろいろと臨機応変に組み直す必要がある。だからLEDライトも広域照射のできるものや、スポット光の強力なものなど、撮影の画角によっては使い分ける必要もある。

 私の使っている補助ライトは、市販のストロボ自在アングルをそのまま流用しただけの簡単なものだが、レンズの繰り出し量によっては、ライトの照射角度をいちいち微調整しなければならない。新開 孝

トビイロスズメの卵がふ化しない理由とは 2006/09/05(その1)
 クズの葉にはでっかいトビイロスズメ幼虫が見つかる(写真上/昨日)。

 ちょうど近所にはこの幼虫が数多く見つかる場所があり、まだ卵やふ化幼虫もいる。
 トビイロスズメの卵は大きくて、直径約2ミリはあるのでふ化の撮影も楽だと思っていた。そこで卵2つを持ち帰ってみたのだが、実体顕微鏡で拡大して
見てみるとなにやら様子が変であった。
 
 半透明の卵殻を通してウジ虫がいくつも見える(写真下)。
 これではいくら待ってもトビイロスズメの幼虫はふ化しない。トビイロスズメの卵はすでに寄生されていたのである。

(写真上/EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)
(写真下/EOS-5D  マクロ65ミリ)新開 孝

変わり果てた、ムモンオオハナノミ 2006/09/05(その2)
 先日(8/31)アップしたムモンオオハナノミは、オオフタオビドロバチの巣内に寄生して羽化したものだった。

 それが昨日には、あの大きかった腹部が写真のごとく萎縮していた(写真上)。

 ケース内には白い排泄物があって、これを排泄することで腹部は小さくなったようだ。前回、肥大した腹部から、この個体がメスであろう、とした推測は間違っていたのかもしれない。

(E-500  マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
 新開 孝

スジグロシロチョウの蛹 2006/09/04(その1)
 昨日は空堀川、遊歩道沿いのササでゴイシシジミの蛹を見つけたが、今日は同じ様な場所で、スジグロシロチョウの蛹を見つけた。

 ゴイシシジミ蛹がどうなったか様子を見にいってみると、2つあったうちの1個は消失していた。葉っぱごと無くなったのか、蛹だけが持ち去られたのか、判然としない。なんとも不思議なことだ。

 それで少し場所を移してササの葉をめくっていると、写真のスジグロシロチョウの蛹が見つかった。
 蛹の体色は回りの環境の様子を取り込むかのように、複雑な色模様となっている。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロレンズ)新開 孝
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