| 愛媛県、西予市明浜町。 ここでは余程の急峻な斜面でも、日当たりが良い所では、ほとんどがミカン山である。それでも例えば、墓地や神社の周辺部などには照葉樹を主にする雑木林が残っている。果樹園ばかりだと諦めずに、少しこまめに歩いてみるといいだろう。
さて、妻の実家の墓参りに出掛けた折りに、薄黄色したナツフジの花房をいくつも見つけた。ナツフジは春に絢爛と咲くフジに比べれば、花も小さくあまり目立つ存在ではないが、ほっそりと垂れた花房を見ていると、猛烈な暑さを一瞬でも忘れることができるような、涼しげな雰囲気を感じた。
その地味なマメ科の花を見ているうちに、これはきっとウラギンシジミの幼虫が見つかるだろうと思った。案の定、すぐに卵の殻が蕾みのそばで見つかり、ほどなくお尻にツノを生やしたウラギンシジミの若令幼虫も見つかった。
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