| ベランダに置いた棚を、ゆっくりと物色するかのように飛翔していたのは、コンボウヤセバチであった。
コンボウヤセバチがうちのベランダにやって来た理由は、ここで毎年営巣する泥バチ類をねらってのことではないか、と思う。
コンボウヤセバチ科は国内では2属5種が記録されているが、これまでにわかっている種では、寄主は単独性のカリバチやハナバチであるそうだ。 あるいは稀に竹筒内の巣や泥巣から羽化することもあるということだから、うちのベランダで営巣するオオフタオビドロバチやスズバチがねらわれてもおかしくないわけである。
それにしても本種はこれまで2、3回しか見た事がない。いずれもあっと言う間の出来事で、しっかりとその姿を観察できたことはなかった。 今日はしっかりとその姿を観察できたが、ほんとうに変ちくりんなハチである。
(EOS-5D マクロ100ミリ)
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