| オナガミズアオの羽化 2006/07/12(その1) | | オナガミズアオの卵や幼虫は5月前半頃ハンノキで見つけたが、それが繭を紡いだのが6月末頃。
そして数日前から次々と羽化が始まっている。ほとんどが午後7時以降の夜だったが、今日のは午後2時半ころから羽化が始まった。
オナガミズアオの繭は、数枚の葉っぱを綴ってその中で紡がれる。繭がしっかりしてから外側の葉っぱを剥がすと、茶色の繭を見る事が出来る。繭は薄い油紙のようで、柔らかい。
さて、羽化は繭のなかで蛹の殻を破ることから始まる。そして体前半分が自由になると腹部の伸縮と胸の筋肉を使って、グイグイと頭を繭壁に押し付けていく。押し付けながら口器のあたりから繭糸の軟化液を少し出すので、羽化口になる繭壁が濡れてくる。 このとき脚も使って繭壁を破ろうともがくので、ガサゴソ、カリカリとたいへん大きな音を立てる。オオミズアオやオナガミズアオの羽化の始まりは、こうしてにぎやかな音でもって察知することができる。
(EOS-5D EFマクロ100ミリ 写真上/中) (E-500 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン 写真下)
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