| 昨日の深夜、午後10時。 仕事部屋のすぐ外の草地を見て回った。 室内撮影での深夜から早朝にかけて続く待機時間は長い。 あまり気張らず、かといって油断することなく待機するというのは、かなり要領を得ないと難しい。待つ時間を苦痛にならないように過ごすにはそれなりの工夫が必要だ。
草地を懐中電灯で照らすと、さまざまな直翅類、つまりバッタやイナゴ、キリギリス類などが多く目につく。 クロコガネを食べていたのはキリギリス。コオロギ類の幼虫を貪っていたのはウマオイ。この手合いは食事に夢中になると、かなり接近して観察することもできる。 風になびくススキで脱皮していたのはササキリ類の一種のメス(写真上、中)。 彼らの脱皮はこうして深夜にひっそりと行なわれる。それは少しでも天敵の目から逃れるため、という理由もあるのかもしれないが、しかし先にも書いたように草むらには暗躍する肉食の直翅類も多い。
さもあらん羽化脱皮の途中で体前半分を食べられたオナガササキリ(?)の死骸を早朝になって見つけた。長い産卵管を抜き出しにかかったタイミングで襲われたのだろう。それにしても体後半部を食べ残した訳は何でだろうか?
(E-520 50ミリマクロ/ストロボFL-36R)
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