| オオワラジカイガラムシの交尾 2006/05/14 | | オオワラジカイガラムシの成虫が目につく。 近所で観察し易いのはコブシの幹で、そこにはメスが多数貼付いている。
そこへオスがやって来る(写真上)。
オスは大きな翅があって、メスとはまるで別種のような姿をしている。 翅があるからもちろん飛翔もする。
オスはメスのところへくると、しきりに交尾しようとする。すでに交尾が成立しているカップルもいる(写真中)。カップルに割り込もうとするオスもいて、さながら蛙合戦のような場面も見られる。
交尾しているときのオスは必ず、黒いマントのような翅を大きく拡げている。最初はなぜだろうかと不思議に感じたが、どうやらメスの生殖器の位置が奥にあるかららしい。オスはメスの腹の下に自分のおしりを深く潜り込ませないと、オスの生殖器が届かないのだろう。 そういう格好をとると大きな翅は邪魔になるので、拡げておくのだろうと思う。
もうひとつ面白い行動はメスのお尻上げである(写真下)。 これはオスを招いているのだろうか?
どこにでもいるオオワラジカイガラムシだが、案外おもしろい習性があるようだ。
(E-500 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン) | |