| 昨日は、ツマキチョウの羽化シーンをビデオ撮影した。 事前に羽化兆候を正確に捉えることができ、セッティングしてからの待機時間はわずか20分程度で済んだ。
ところがテープを巻き戻してモニターでチェックしてみると、画像に異常が認められ、まったく使い物にならないことがわかった。しかも困るのは、その原因がよく判らない点にある。カメラ側のトラブルか、それともテープの問題なのか。
いずれにせよもう一台あるビデオカメラに替えて、当然テープも新しいものに取り替えることにした。明日にも羽化予定の蛹が待っているので、トラブルの原因究明は後回しにするしかないからだ。
このように機材の動作不良によって、せっかく時間掛け苦労して撮影したこと全てが台無しになることもある。ただ今回の事例はともかく、過去にあったトラブルについてはほとんどの場合は原因がすぐに判明している。 しかし、機材不良が判明してその改善ができたにしても、季節は駆け足で進行していく。ようやく機材が立ち直った頃、すでにそのときには撮影対象の昆虫が時期を終えてしまった!などと辛い結果になることもある。
だからといって、仕事を次のシーズンまで据え置くわけにもいかない。では、どうするか!? そういう場合の対処法の一つとしては、標高の高い所、あるいは北の地方へと走るのである。つまり時間遡上をするというわけだ。もっとも、いつもその手でうまくいくとは限らないのであるが、、、。
したがって、こうした機材のトラブルを想定して、昆虫撮影の仕事では、機能が同じレベルの機材を複数台、用意しておくことが鉄則である。そして瞬時に代替機材で仕事をやり遂げなければならない。 カメラやメカが好き嫌いの問題以前に、仕事の保険として複数台、保持しておく必要がある。
とかなんとか、ビデオカメラのトラブル原因を考えながらも、気持ちを切り替えるためにも「カタクリ祭り」の最中の雑木林を歩いてみた。 この「カタクリ祭り」例年、訪れる人は多いが、しかし、これも妙な現象ではないか?そう私には思える。なぜカタクリだけなのか?四季折々の雑木林に見所はいくらでもあるはずだが、、、。
(写真上/清瀬市中里のカタクリ) (写真下/同上、アオハダの芽吹き)
(OLYMPUS E-330 ズイコーデジタル14−54ミリ) | |