| 今月なかばに予定している講演で、どうしても使いたい写真の一枚がデジタルデータの中で見当たらない、はて困った。 しかしそのカットは銀塩ポジならあるので、それをスキャニングしようと思っていたら、本日実物そのものを見つけたので、さっそくデジタル撮影しておいた。
そのカットとは今日の写真、ホウネンタワラアメバチの繭のこと。 雑木林の梢にぶら下がるこの空き繭は、さして珍しいものでもないが、いざ探すとなると簡単には見つかるものでもない。 さていざ撮影しようとカメラを構えると、風が吹くたびゆらり、ゆらりと糸の先にぶら下がった繭は、まったく落ち着くことが無い。 ならば、その揺れているところを撮影してやろうと思い、リピーティングフラッシュという機能を使ってみた。 これはD200の内蔵ストロボに組み込まれている機能で、たいへん有り難い。一回シャッターを切ると、その間に指定した回数、また指定した周波数間隔で複数回ストロボが発光するという仕組みである。本来ならマルチストロボといって、特殊な装置や、外付けストロボを必要とする技術だが、こうした小物撮影では内蔵ストロボのパワーだけでも充分、実用的な撮影ができる。
指定した発光回数を1カット内に全部写し込むには、シャッター速度を算出して遅めのシャッター速度が必要だが、手持ち撮影のため限界もあり、発光回数分全部を写し込むことはできなかった。写真では5回発光指定で3回分だけ写っている。
(Nikon D200 マイクロニッコール105ミリ ) | |