| ゴマダラチョウの樹上越冬組 2006/01/21(その1) | | 松山の実家すぐそばにあるエノキでゴマダラチョウ越冬幼虫を見つけた。 まず最初の一匹目は目線の高さにいたので、すぐにも発見できた(写真上/ハラビロカマキリの卵のうに寄り添っている)のだが、さらに2匹、3匹目と同じエノキの幹上で次々と越冬組が追加された。結局、高い場所の幼虫も含めて、総勢9匹の幼虫が樹上越冬していたのである。さすがにこれには驚いた。(白いものはカイガラムシの一種) さらに驚いたことには、エノキのそばに立つ石碑表面でも2匹の幼虫がいた(写真下)。
9匹の幼虫が樹上越冬していたエノキの根元を見れば、ほとんど落ち葉がない。9匹のうち1匹は地面近くの幹表面に止まっていることからも、多くの幼虫たちが樹上越冬している理由を推測してみた。 おそらく、この幼虫たちのほとんどは、最初は落ち葉の下に潜り込んでいたのではないか。それが強風などによって落ち葉の層が薄くなり、越冬場所としては安定を欠いたので、仕方なく樹上へ避難したのではないだろうか?
石碑のひとつにはヨコヅナサシガメの越冬集団が二組ある。ヨコヅナサシガメは暖かい日には集団から離れて狩りに徘徊するので、石碑の上はもちろんのこと、樹上越冬するゴマダラ幼虫にとっては、脅威となるに違いない。
(E-500 8ミリ魚眼、35ミリマクロ使用)
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