| オニフスベだろうか。大きさは両握りこぶしを合わせた程度。アカマツの立ち枯れの幹で見つけた。
白い表皮の下からは粉状のおそらくは胞子塊が露出している。しかしオニフスベは夏から秋にかけて発生するはずだから、今頃見つかるというのも解せない。 それはともかく、オニフスベは球状のキノコで大きいものは直径40センチを超えることもある。もう20年以上も前のことだが、松山市の杉立というところで一抱えもありそうな超特大オニフスベを見た記憶がある。明るい林のへりの草地にごろんところがっており、あまりにも奇異な物体に思えて少し気味が悪かったものだ。
ちなみにこの杉立というのは、松山市近郊でも有名な昆虫採集地であり地元の虫屋は必ずや訪れるフィールドの一つだ。私も特に高校生時代には頻繁に訪れ、オオムラサキのでっかい幼虫やイシガケチョウ、スミナガシのけったいな幼虫を初めて見た場所として、あるいはミヤマセセリ、コツバメなどの春の蝶の採集に燃えたりした、懐かしい場所でもある。 | |