| 所沢の雑木林でコナラの小枝にアオシャク類の幼虫を見つけた。体長は2センチ程度(写真上)。
冬のこの時期、枯れ枝そっくりのシャクガ幼虫はいくらでも見つかるけれど、このように緑色の芋虫はそう多くはないだろう。こんな体色ではいかにも目立ってしまうと思われるが、そうかといって冬の雑木林に緑色がまったく無いわけでもない。案外、これでも隠蔽効果はあるのかもしれない。要は動かないことに徹することだろうか。
体の大きさに比してうんと小さい頭を見てみると、これがなかなか面白い顔をしていた。両サイドに伸びた糸は、おそらくこの幼虫が吐いた命綱のようなものかもしれない(写真下)。
本種の種名は特定できていないが、これを確かめるには飼育するのが、回り道だがもっとも手堅い。だが、そんな調子で撮影した芋虫を引き取っていたら、これまたキリがない。一冬のあいだにいったい何十種類、いやそれ以上の数の飼育ケースがいる。しかも無事に冬ごしさせるにはそれなりの気苦労と管理の手間が必要であるからおいそれとは実行できない。 だがしかし「身近な蛾類ガイドブック」なるものをいずれは作りたい私としては、そうも言ってはおられない。 (Nikon D200 105マクロ/写真上) (Nikon D200 45ミリ+接写リング/写真下) | |