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今日、羽化したクワゴ 2005/11/02
 本日は秋晴れのなか、子供の保育園に参観と面談に赴いた。

 午前中の散歩では、保育園近くの雑木林にクラス皆で出向いたのだが、なんとそこでは担当の保母さんがトゲアリの巣を見つけてくれた。トゲアリは清瀬周辺ではかなり稀なアリだから、これには驚いた。
 私はサービスで子供たちに、カブトムシ幼虫を見つけてあげた。

 さてうちに戻ると、以前に持ち帰っていたクワゴの繭から成虫が羽化していた。さっそく下の子に持たせて記念撮影してみた。新開 孝

ヤマトシジミとナナホシテントウ 2005/11/01(その2)
こちらの画像もニッコール45ミリレンズを使ったテスト撮影。

 撮影倍率はいずれも3倍だが、タンポポで吸蜜するヤマトシジミはさかんに動くので、絞り込みでなおかつ3倍という接写でのフォーカス合わせはかなり難しい。キッスデジタルNのファインダーは非常にピントの山がつかみにくいから、余計に厳しい撮影となる。ヤマトシジミの眼の表面にピントをもっていきたかったが、何枚も撮影してもうまくいかなかった。
 
 ナナホシテントウは、3倍の拡大率だと個体によってはフレームから体がはみだしてしまう。写真はできるだけ小柄なナナホシを選んで撮影してみた。新開 孝

カメムシの幼虫、2種 2005/11/01(その1)
 写真上は、ホソハリカメムシの5令幼虫(撮影倍率は1.5×)。


 写真下は、ヒメヘリカメムシ科の5令幼虫(おそらくケブカヒメヘリカメムシだろう)(撮影倍率は3×)。

(写真はクリックすると拡大できます)

 いづれもマンション裏の明るい草地で撮影した。今日もニッコール45ミリf2.8Pを使ったテスト撮影である。
 撮影倍率が1.5倍ではリングPN-11とPK-12のみで、リング長は6.5センチ。
 撮影倍率が3倍ではリングPN-11を2枚とPK-12を1枚をつなぎ、リング長は12センチ。
 ここでいう撮影倍率とは、カメラのCMOS撮像画面上で被写体が何倍に写るのかという実質倍率。 

 カメラはキッスデジタルNのため、絞り込み撮影となるが、強い日射しに救われて、あらかじめ絞りをF11まで絞っておいてもなんとかフォーカス合わせができた。ストロボはカメラの内蔵ストロボを使い、拡散版で光を和らげている。さすがに16まで絞るとフォーカス合わせが難しく、F16での画質を確認できなかったのは残念であった。
 今日の45ミリレンズを使った撮影画像を見る限り、あらためて実用的な画質であると感じた。アップした写真2枚はいずれもリサイズのみでいっさい加工はしていない。
 同じ条件でCanonの65ミリマクロレンズも使ってみたが、両者の画像を見比べてみても大きな優劣がつかない。これは意外な結果となった。

 新開 孝

ナシケンモン幼虫 2005/10/31
 ベランダのピラカンサスにナシケンモンと思われる幼虫を見つけた(写真上)。
頭部を拡大してみれば、新しい頭の盛り上がりがわかる(写真中)。これから脱皮するということは、この幼虫はまだ終令になっていないということだから、種名については確信がもてないことをお断りしておこう。
 ナシケンモンはいろんな植物を餌にして都会でもよく見かける。秋のうちに蛹となって蛹で越冬する。

 さて、本日の写真はNikonの45ミリレンズと接写リングの組み合わせで撮影している。まだNikonのボディは持ち合わせていないので、キッスデジタルNを使ってみた。もちろん自動絞り込みはできない。開放でピント合わせしてから絞り込んで(F11)シャッターを切る。
 
 写真上は、リングPK-13と45ミリレンズの組み合わせで、撮影倍率は0.6倍。
 写真中は、リングPN-112枚+PK-13+45ミリレンズで、撮影倍率は約3倍。

 この45ミリを使った接写撮影では倍率が3倍でも、カメラの内蔵ストロボと拡散版の組み合わせ(写真下)で充分光が回る。
 このシステムの良いところは、レンズ部分が筒状のリングと薄い45ミリレンズのみで構成されているので、カメラ重量を加えても非常に軽いという点にある。
 遠征ロケでNikon機材を選んだ場合、接写リング2、3個と45ミリレンズを加えるだけで昆虫写真の仕事の幅が広がるわけだ。この身軽さによって、Canonの65ミリレンズを携行する煩わしさからも解放されることとなる。

新開 孝

Nikonのレンズ、45ミリ 2005/10/30
 今日は機材の話。

 デジタルカメラを使い始めてまだ4年目くらいだが、これはというカメラ、私の道具としてお気に入りのカメラというものがまだ登場してこない、というのが正直なところである。
 銀塩フィルム時代のカメラなら35ミリサイズではEOS、ブローニーではPENTAX645と、使い慣れたカメラシステムで落ち着いていたものだが、ことデジタルカメラというのは、どうもいけない。
 デジタル革新はいつまでも終わりがないのが宿命なのかもしれないが、私とてこの先、元気になおかつ新鮮な気持ちで撮影活動できるのは、せいぜい20年あるかないかだろうと思う。
 まあ、ちょっと悲観的な見方は置いておくとして、私の手元にあるNikon機材の活用は前々から気になっていた。Nikonのカメラは大方処分したけれど、残したレンズたちを遊ばせておくのはいかがなものか。今はEOSやOLYMPUSのEシステムに機材の主流は移行したけれど、やはりどこのメーカーのデジタルカメラもこれぞ!というカメラでない限り、Nikonのシステムも可能な限り使えるようにしておきたい、そう考えていた。
 そこで一番のネックが接写撮影用のレンズであった。Nikonにはなぜか2倍以上のマクロ撮影が手軽にできるレンズというものがない。特殊なメディカルニッコールなどというものはあったが、とても野外で使えるような代物ではない。
私としては2倍以上の接写ができないカメラシステムでは、とても仕事には使えないのだ。
 ところがNikonの45ミリレンズという、とても薄い標準レンズが、これが4倍接写くらいまで自動絞りで使えるのである。このレンズはテッサータイプという3群4枚構造のいかにもシンプルなレンズだが、そのシンプルさゆえか、拡大接写での描写力がかなり良い。
 実はこのことはもうかなり昔に、ある方から教わったのだが、その当時このレンズは製造中止になってからずいぶんと年月が経っており、中古店でも入手は難しい状況であった。
 ところが数年前にNikonからこのレンズが復刻発売された。おお!とそのときは思ったけれど、EOSシステムに移行してからは忘れ去ってしまっていた。それでつい数日前にふと思い出して調べたら、このレンズは早くも製造中止となり、メーカー在庫は無くなっていたのである。
 が、しかし中野のカメラ店ではこの45ミリレンズがまだ新品で売っていることがわかり、急ぎさっそく本日、購入したのであった。

 さっそくテスト撮影してみると、これはいい!!
中間リングとテレコンの組み合わせで、APS-Cサイズのデジカメなら4倍強までの接写が手軽にできる。描写力も良い。
 これでNikon機材システムの復活も可能となった。あとはカメラボディ、D200の発売を待つしかない。
新開 孝

クサカゲロウ幼虫、さらに再び 2005/10/29
 今日は謎のクサカゲロウ幼虫の捕食行動を見ることができた。
獲物はアブラムシだが、クサカゲロウ幼虫に体液をすっかり吸われて、ぬけがらのような姿になっていた(写真上)。
吸血をたっぷりと堪能し終えたあとは、大アゴをしゃくり上げて獲物の死骸を背負う(写真下)。

(EOS-5D マクロ65ミリ使用  撮影倍率4×)新開 孝

ヒラタアブの一種とオオカマキリ 2005/10/28(その2)
 ヒラタアブ類は写真だけで同定するのはやっかいだ。いや昆虫全般、写真だけで名前調べを済ませるのは、かなり怪しいものという認識が必要だ。
 
 さて、オオカマキリの写真は円周魚眼レンズで撮影したようになっているが、今回使用している合体レンズのイメージサークルが35ミリフルサイズの受像素子面をカバーできないがためである。したがって本日のヤマトシジミやヒラタアブの写真は、実際はオオカマキリと同じ円周像であるところを、パソコン上でトリミングカットしたもの。
 受像素子がAPS-CサイズのEOSキッスデジタルNを使えば、はじめからフレーム一杯の画像を得ることができる。 
 
(EOS-5D 合体レンズ使用)新開 孝

ヤマトシジミ 2005/10/28(その1)
 近所の畑や草原には、ヤマトシジミがたくさん舞っていた。
このところの低温と雨で活動できなかったぶん、それを取り戻すかのようにヤマトシジミたちはにぎわっている。
 ところがマンションのいかにも冷たい、日射しを受けない廊下の壁に、朝からずっと静止したままのヤマトシジミがいた。
 体の調子でも悪いのだろうか?少し気になって午後3時頃に指先ではねに軽く触れてみた。するといきなり元気に舞い上がっていった。ちらりと見えたはねの表の紋様から、このヤマトシジミがメスであったこともわかった。

(EOS-5D 合体レンズ使用)新開 孝

謎のクサカゲロウ幼虫、再び 2005/10/27
 今月の13日にふ化したクサカゲロウの一種は、その後ゆっくりと成長している。松山の実家で卵を見つけたものだが、未だ種名は謎のままである。
 この幼虫は背中に補食した餌食の死骸やら、抜け殻などを次々と背負い、このような隠蔽工作をして徘徊する。どうやら背中に何かを載せていないと落ち着かないようである。
 さて、この幼虫は冬本番に入る前に成虫になるのか、それとも幼生期のまま冬越しするのか、とても気になる。これまで私はクサカゲロウ類は成虫越冬と思い込んでいたのだが、それは間違っていることをある方から指摘していただいたことがある。だからどういうステージで越冬するのか興味深い。

(EOS-5D マクロ65ミリ使用 撮影倍率4×)新開 孝

シンジュサンの繭作り 2005/10/26
 松山から持ち帰ったシンジュサンの幼虫たちも次々と繭を紡ぎ、本日最後の一匹が朝から繭を作り始めた。
 写真でおわかりのように、シンジュサンの繭は一枚の葉っぱを利用して作る事が多い。葉っぱを船底のようにカールさせて、そこへ絹糸の天幕を張るのである。絹糸は透明であるが、糸が何重にも重なってくるとやがて肌色を帯びてくる。
 午前8時ころから繭作りを始めて(写真上)、午後6時ころには(写真下)ようやく糸が色付いてきた。これからまだまだ幼虫の糸吐き作業は続き、繭が完成して乾くと、繭全体がカチコチに固くなる。
 シンジュサンは本州以南に分布しているが、関東では少ない。やはり南方系の蛾であるため、関西以南の方が多いようだ。
 奄美大島で生涯を終えた異端の日本画家、田中一村の作品には、シンジュサンが描かれたものがある。以前、松山の愛媛県立美術館で一村の展覧会があって、そのとき初めて原画を観たけれど、このときは随分と感激した。新開 孝

ホウジャクの吸蜜 2005/10/24(その6)
 黄昏時のアザミの花には、ホウジャク類が次々と吸蜜にやって来た。
おそらく3種類はいたと思う。ホウジャク達の訪花は昼間から見かけるが、黄昏時には特にその飛来数が多くなるようだ。まさにお食事ラッシュアワーという様相。
 ときおりこのホウジャクに体当たりをしていくのが、キイロスズメバチだ。キイロスズメバチは花に来る昆虫を狩るのだが、さすがに体の大きいホウジャクを捕らえることはできない。その腹いせなのか、キイロスズメバチは連続アタックをかましていた。新開 孝

小さな秋、紅葉 2005/10/24(その5)
 マンサクの落ち葉だろうか?

この色づき具合に目が止まった。
新開 孝

小さな秋、センブリ 2005/10/24(その4)
 センブリは漢方薬としてよく知られており、とても苦いそうだ。まさに良薬、苦しというわけだが、私はまだその苦い煎汁を飲んだ経験がない。
 しかしなにより、秋の野辺でこの可憐な白い花を見つけると、なぜかほっとできる。
 新開 孝

小さな秋、リンドウ 2005/10/24(その3)
他の草に紛れてうっかり見落としてしまいそうだ。
リンドウの花にはヒラタアブ類がよく来ては、筒状の花の奥に潜り込んで行く。ときにはマルハナバチもやって来るが、リンドウの立場として大いに歓迎できるのはマルハナバチの方だろう。おとなしいヒラタアブに対してマルハナバチの花の中での暴れ方は、花粉媒介に大いに貢献するからだ。
新開 孝
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