| ジョロウグモのでっかい巣網(写真上)が目立つこの頃。なにか凄い獲物でもかかっていないものかと眺めていたら、足下でX字状の白帯糸を張ったクモが見つかった(写真下)。X字状の網をこしらえるクモは4種類いて、その中でも本州に分布しているのはチュウガタコガネグモ、コガタコガネグモ、そしてコガネグモの3種らしい。 写真の個体は小さな幼体で、上記3種のうちどれなのか判然としない。この場所では隣接してナガコガネグモが多数、網を張っていた。 X字状に白く帯糸を張ると、クモにとってどんなメリットがあるのだろうか。図鑑などを調べるとこれはクモ自身の隠蔽工作であるらしい。つまり「X作戦」とでも言えようか。 確かにクモは脚をX字状に束ねていて、白帯糸にうまく溶け込む視覚的効果を狙ったかのように思える。クモが自分の身を隠すというのは、いったい何者に対してであろうか?天敵か、あるいは巣網にかかる獲物に対してか? | |