| 赤いカメムシに会う 2008/07/04(その3) | | ぼくが宮崎に、そして九州に引っ越した理由は一言では説明できない。
これまでにもずいぶんと質問を受けてきたが、そのたびに答えてきたことは、そのときどきで、微妙に違ってきたように思う。ほんとうに全部を最初から説明して語ると、それはもう一冊の本にでもなってしまいそうだ。
赤いカメムシ、ベニツチカメムシを撮影してみたい、そう思ったのはもう10年も前のこと。東京に暮らしていると、ベニツチカメムシははるか遠い存在だった。その東京暮らしは25年間も続いた。
さて、宮崎県延岡市の愛宕山ではベニツチカメムシが確かに生息していることだけは、地元の方のブログを拝見してきてわかっていた。だが、問題は具体的にどの場所でどのように繁殖しているのか?それを知らない限り、当たり前だが生態の場面を撮影することはできない。
そこで今日は宮崎県内の最も有力な情報源のある、愛宕山を訪れてみた。うちからは車で約2時間半。同じ県内とはいえ、南北に遠く離れた町だ。
初めて訪れた愛宕山を右往左往するうちに、直感的にここが怪しいと感じた山道があった。そしてやはりいたのである、赤いカメムシが。 落ち葉の上に点々と見つかる赤いカメムシが(写真上)。ほとんどが4令幼虫たちだ。
このベニツチカメムシたちの生活をしっかりと観察し、撮影したい。それが九州へ、そして宮崎にやって来た理由の一つだと言っても、間違いは無いだろうと思う。
なかなか見つからなかったメスの成虫も、帰り際になってようやく姿を現してくれた(写真下)。
(写真/E-520 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
※ 新開への連絡は、yamakamasu@shinaki.info まで。
(訂正)当初、「3令幼虫」としていましたが、「4令」ではないかとの御指摘をいただき調べてみると、やはり「4令」でした。訂正致します。
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