| マンションの台所窓からクスノキについたアオスジアゲハの幼虫が見える(写真上)。このひょろひょろのクスノキ(写真中)はアオスジアゲハに人気があって、今は卵(写真下)、若い幼虫、終令幼虫、そして蛹化間近な幼虫などが見つかる。 チョウの産卵場所にはこのように孤立した木が選ばれることがよくある。だからうちのひょろひょろクスノキ(台所の窓が外開きなので私が剪定したのだが、ちょっとやりすぎた)には毎年、アオスジアゲハが多数の卵を産み落としていく。 ひょろひょろの木であっても、梢をしばらく眺めているとハラビロカマキリが潜伏していたり、ハエトリグモに捕まってしまった若い幼虫がいたりして、ちょっとした生物世界を垣間見ることができる。おそらくたくさん産み落とされていくアオスジアゲハの卵も、無事に成虫まで生き残れるものはほんのわずかでしかないはずだ。
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