| 踊る幼虫、サトキマダラヒカゲ 2005/09/08 | | 強い日射しを受けていたアズマネザサの葉っぱ。「何かある!」と葉うらを覗き込んでみた。思った通りそこにはけったいな幼虫群がいた(写真上)。 「何じゃ!これは!」 数匹かたまって並んだ幼虫のどれもが頭を高く持ち上げている。いやむしろ体をそり返しているという表現の方がいいか。一瞬、私はハバチ類の幼虫がお尻をそり返して、ふりふりダンスをする光景を思い出した。しかし、目の前の幼虫たちはハバチ類ではなく、あきらかにサトキマダラヒカゲの若い幼虫だ。 ササの葉に振動を与えると、幼虫たちはぴたりと体を伏せてしまった。どうやら踊っているように見えたが、頭を振ったりしているわけではないようだ。1時間ほどして再びこの場所に戻ってみると、幼虫群のなかの2匹が脱皮を終えた直後であった(写真中、左端。頭に短い角が生えている)。 そこで近くのアズマネザサを調べてみると、サトキマダラヒカゲの産卵直後や明日にでもふ化しそうな卵塊がいくつか見つかった。
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